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畑の小豆2007-11-05
 今年の夏の畑は、思わぬことから大半が小豆畑となりました。
 毎年小豆の収穫時期になると、近くの産直販売店や近所の農家からたくさん購入するのですが、今年は自分の畑からも少しだけ収穫できました。


 2年前に近所の農家から分けていただいた2級品(無選別)の小豆が残っていました。かなり使いましたが、昨年のものもあることだしと、虫食いや、炊いても硬そうな1kgばかりを一大決心をして処分することにしました。


 生ゴミは、いつも畑に持って行って畝の上にばら撒くのですが、小豆も同じように土に返してやることにしました。しかし、一箇所に置かずに、バサーッとあちこちに振り撒いたのです。少しは芽が出ることを期待していたようです。6月のことでした。


 実際に小豆を植えようとすると、種蒔きの時期は、もっと遅く7月から8月にかけてだと思いますが、早蒔きの小豆たちは、驚いたことにかたまって一斉に芽を出しました。「エーッ!」でした。一箇所に数百本ずつです!あまりにもかたまりすぎているので、”かいわれ”として使ったくらいです。


 発芽点が虫にやられていなければ、古いものでも発芽可能だということがよく分かりました。小豆って生命力が旺盛なのですね。
 この画像は、8月23日のものです。
 順調に育った小豆くんたちは、10月に入ると、こんなに熟れてきてそろそろ収穫のときを迎えました。


 しかし、収穫がこんなに大変だとは・・・!今までも、少しなら植えたことはありましたが、これだけの量があると大変です。
 小さいうえに鈴生りに生るので採るのが面倒なのですが、毎日毎日熟れるし、放って置くと弾けたりして実が地面に落ちてしまいますので、無駄にすまいと思ったらやはりせめて2・3日に一度は収穫をしなければなりません。成長の早い子、遅い子があって一度に一斉に熟れるというわけにはいきません。小豆の枝を一本一本確認しながらちぎる作業は、最低でも2時間もかかってしまいます。
 「小豆は、手のかかるもんねえ。」と、近所の方が言いながら通っていきました。
 「そうなんだ!農家の人でもやっぱり大変なんだ!」と何だか安心しました。小豆は、”年寄り仕事”なのだそうです。
 何でも経験してみないと分からないものです。ずいぶん前に、ゴマを作ったことがありましたが、収穫して、砂やゴミを何度も何度も洗い落として干すまでの手間の要る作業にうんざりして、2度と作るまいと思ったことがありました。販売されている国産のゴマが高いのも納得できます。
 大豆なんか、枯れてしまったら一斉に機械で刈取り、収穫しながら殻と実に選別ができますからずいぶん楽です。機械を使わなくても、一斉に収穫できるというところが楽なのです。
 ですから、こんなに手間のかかる小豆など、市販されている値段がとても安いものに感じてしまいます。・・・ちょっとずつ、農家の方たちの気持ちやご苦労が分かってきます。
 しっかりと乾燥させた殻付きの実を、やっとむくことができました。叩いたりして殻を外したらいいとか、聞いていましたが、室内で作業するので殻が散らかることを考えると、面倒でもみんな手でむきました。


 夜なべ作業で、少しずつ少しずつ・・・。でも、これが結構面白い作業で、パリッと割れて小豆が飛び出してくるのが楽しいんです。
 明日の下ごしらえをしながら、「ちょっと息抜きに・・・」と思って始めると止まらなくなって一ザルむき終わり、時計をみて大慌て・・・なんてこともありました。


 重さを量ると総量約6kgでした。6升です。鞘付きのときは60cmのザルに何杯もあったのに・・・と、だんだん欲が出てくるものですからちょっぴりがっかりでしたが、”できちゃった小豆”ですから上出来です。


 小豆などの豆類を買うときは、生産者の分かるものか、地元のものを買うことをお勧めします。スーパーで売られているものなどは、なかなか煮えませんし、第一豆の味がしません。
 採り立ての小豆は、普通の鍋で火に掛けてもわずか15分ほどでやわらかく煮えてしまいます。お赤飯用は硬めに仕上げないといけないので失敗してしまうほどです。美味しいんですよ〜!


 さあ、やっと空いた畑に急いで次の冬野菜を蒔かなければ・・・!冬が駆け足でやって来ます!
コメント
気の遠くなるような手作業 お疲れ様!!
これから又”選別作業”という手間のかかる仕事が
待っていますね。
子供の頃 黒檀の長方形の重いお盆で
ザラザラ〜ザラザラ〜と豆を上下に移動させて屑豆を
選別するお手伝いをしたものです。
祖母の手際の良い仕事ぶりを思い出します。
(みずなら 2007-11-14)
そうですね、確かに手作業は、手間もかかりますが、やはり子供の頃の郷愁に浸ることのできる過去との融合の時間でもあります。
 祖母たちの手作業の間を泳ぐように過ごしていた、あの長閑で幸せだった時代に思いを馳せる、満ち足りた癒しの時間でもあります。
・・・とても、”手際が良い”には程遠いのですが。(笑)


 もう少しで選別が終わりますからね。美味しい小豆?を食べていただくのももうちょっとです。待っててくださいね!
(“野の花” 2007-11-14)
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