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１０月１７日、１８日は、それぞれ６０個ずつのイベント用のお弁当の注文が、ひと月前から入っていました。（最終的には５２個になりましたが。）インターネットで“野の花”を知ってくださったお客さまが、”自然食弁当”をとのありがたいご注文でした。
普通のお料理屋さんなら、「こんなに少ない数なんて・・・」というところでしょうが、近年、ほとんど一人でやっている“野の花”としてはオオゴトです。とても一人ではできないので、時々手伝ってくれている恵子さん（天然酵母パンを焼いてくれる人）に助っ人のお願いをしました。
初日は、恵子さんのお友達のお嬢さんからも、料理に興味があって手伝いたいとの嬉しい申し出があり、お二人には朝の５時に来ていただきました。
１,０００円の注文のお弁当に１０種類を入れました。大中小のアルミのカップに、それぞれのおかずを入れるのだけでも結構な時間がかかります。おまけに、いつもはお客さまに取りに来ていただくのに、今回は１１時半に春日市までお届けすることになっていました。ですから、数が多い上に、交通渋滞を考えて１０時過ぎに出発するとして、１０時前までには仕上げないといけません。オオゴトです！
玄米ごはんを、３個の圧力鍋で２回炊きました。
見る見る夜が明け、お日さまが高くなっていきました。
「７時です！」「は〜い！」
「８時になりました！」「は〜い！」
刻々と迫る時間の中で流れ作業が続き、何と９時過ぎには出来上がってしまいました。出発前には、私たちは、朝ごはんを食べる余裕さえありました。
ところが、２日目のことです、当てにしていたお嬢さんが来れなくなったからと、代わりに見えたのは、何と恵子さんのご主人でした！恵子さんのご主人は、環境学講座シリーズ（“野の花”のイベント）の講師である薫さんです。
おかしくって笑ってしまいました！いえいえ、嬉しくって、楽しくって笑ってしまったのです。
まだ夜の明けない暗いうちから、キリリと手ぬぐいを頭に締めた可愛いエプロン姿の薫さんは、物も言わない真剣さでキッチンに入り、準備していたおかずを手際よくカップに詰めてくださるのです。
私は、その姿があまりにも可愛いので、忙しいにもかかわらず何枚も何枚も写真に収めました。 | |
私が、冷やかしに薫さんの周りを度々うろついても、薫さんは、チラリとも私を見ることなしに集中！集中！
恵子さんは、ピッタリくっついて要領を教えてあげながら、自分の手元は忙しく・・・。そうでした、私は、薫さんには、何の説明もしていません。さすがご夫婦ですね！・・・何だか、中に入るのが悪いような気さえしました。
いやあ、早かったです！おかげさまで。８時半には出来上がったのです！
薫さんは、それなりのお料理もなさり、アップルパイを焼くのがお得意とだけあって、さすがだなと思いました。主婦以上です！
「薫さん、こんなことされたことないんでしょう？どうしてそんなに手際が良いんですか？」
「いえ、実験も料理も同じです！」（薫さんは科学者です。）
驚くべきは、薫さんの集中力でした！
１日目は私も配達に行きましたが、２日目は、海野さんご夫婦が志免町から来てくださっているので、配達までお願いしてしまいました。志免町は、春日市の近郊です。
普通なら、そんな厚かましいことはお願いできませんが、なんせ私たちは、環境問題に取り組んでいますので、車２台を走らせて地球温暖化につながることはしないほうがいいと快諾してくださいました。
１０時半に、「配達終わりましたぁ〜！」と恵子さんの携帯電話から、元気の良い声が届けられました。
どうなることかと思っていた今回のお弁当作りでしたが、私は、何の苦労もなく、ただ楽しくて楽しくて！これこそ、一丸となったチーム・プレーでした！ほんとうにおかげさまで！
「今度は、１００個でも大丈夫だね！」と心強い言葉もでました。
夜には、お客さまからご丁寧なお電話を頂戴し、「来年もお願いします。」との嬉しい励ましをいただくことができました。
メニューのご紹介です。
ある方から、料理屋らしくちゃんとメニューくらいは載せて欲しいとのご指摘を受けましたのでそうします。
【１７日】
大根葉と柿のピーナツ胡麻和え
切り干し大根の煮物
大豆とひじきの煮物
秋刀魚のぬか味噌煮（豚肉のしょうが焼き＝魚アレルギーの方用）
おからコロッケ
コールスロー
卵焼き
さつま芋の甘露煮
梅干し
玄米ごはん（吉村ファームの無農薬米使用）
【１８日】
ピーマンのナムル
茄子とニガウリの味噌煮
塩鯖（チキンのから揚げ＝魚アレルギーの方用）
ごぼうとこんにゃくのキンピラ
かぼちゃのサラダ
雑穀団子の揚げ煮
冬瓜の梅酢和え
金時豆の煮豆
梅干し/新高菜の漬物
玄米ごはん
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