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2年ぶりの再会2007-10-30
娘と同じ年齢の若い友達が、千葉県の柏市からはるばるやって来ました。その友達とは、小出監督の佐倉アスリートに所属していた、元マラソン・ランナーの岩本靖代ちゃんです。


 彼女とは、私のとあるセラピストの知人を介して2年前に知り合いました。靖代ちゃんが、徳之島でキャンプ合宿をしているときに、足腰の不調を訴え、彼女のかかりつけのセラピストを頼って、その治療のために福岡に来たときでした。
 セラピストの知人から、ランナーたちを数日間、“野の花”にホームステイをさせてくれと頼まれ、次には、岡本治子ちゃんもやって来ました。


 マラソンだけではなく、スポーツ観戦に関心のなかった私は、どちらの名前も知りませんでしたが、何でもお手伝いをさせるからということで引き受けることにしました。それに、どんなご縁でも嬉しい私のことですから・・・。


 セラピストは、天神界隈に住んでいて、毎日そこへ治療に出かけるのですが、「行ってきます!」と、“野の花”の玄関を走り出て行くのです。
「え?ちょっと、ちょっと!駅まで送ろうか?」
「いいえ、走っていきますから!」
 最寄の”JR周船寺(すせんじ)駅”までは、6kmもあるのでびっくりしましたが、考えてみれば、42.195kmを走るのを商売としている彼女らにとってわけのないことでした。
 

 滞在期間は、それぞれ3〜4泊だったと思います。彼女たちは、自分の体調不良とトレーニングへの焦りもあったようですから、お手伝いをさせるどころか私も食事のとき以外はあまり邪魔しないようにして過ごしました。
今考えると、とても辛い時期だったのだと思います。


 そんな軽いお付き合いだったのですが、嬉しいことに靖代ちゃんは、時々はがきやメールで近況を知らせてくれました。そのうち、第48回札幌国際ハーフマラソン出場のお知らせメールが届きました。一昨年の夏のことでした。
 『なるべくTVカメラに収まるような走りをします。』とのメール通り、彼女は、ずっと先頭集団のヌデレバや野口みずきちゃんたちと一緒に走っていて、終始TV中継で観ることが出来ました。そしてラスト、ヌデレバ、野口みずきちゃんに次いで3位でトラックに戻ってきました。
 それは、大変な成績でしたが、最後の直線距離になって、何と靖代ちゃんはみずきちゃんを抜いてしまい、優勝のヌデレバに続き2位になったのです!それもわずか1秒差でした。
 当日は、お客さまがいらしていたので、そのときのTV中継は、VTRで観たのですが、しかし運よく、デザートを運び終えて消音したTVのスイッチを入れた時が、トラックに戻ってくる時だったのです。靖代ちゃんが、みずきちゃんを抜く瞬間を同時に観ることが出来ました!


 あのときの感動は、今思い出しても忘れることができません。顔中、滝のような涙が流れました。口を押さえて、声を殺してむせび泣きました。
 我に返り、「おめでとう!」のメールを携帯電話に送りました。
嬉しかった!嬉しかった!ほんとうに嬉しかったです!


 ※マラソンの画像は、靖代ちゃんの口利きで佐倉アスリートさんからいただくことができました。
そんな彼女でしたが、とうとう今春ランナーを引退し、「秋になったら、“野の花”に遊びに行ってもいいですか?」と嬉しいメールが届きました。


 そして彼女はやって来ました。遠路遥々、それもたったの1泊で。


 わずか1泊で、どういう風に彼女をもてなしたらいいのか、“野の花”に来て何をやりたいのか、あまりにも時間が少なすぎることが、私にはとても残念でしたが仕方のないことでした。


 実は、“野の花”では、環境学講座の延長から発展した”操体法講習会”なるものが、10月23日より自然発生していました。試行的に始めた講習会が大好評で、“野の花”の定休日の「毎週火曜日に定期的に」という自然の成り行きになってしまったのでした。


 ※この操体法の講習会のリポートは、施術師の意向もあり、施術師自らの執筆で別ブログのページを設けました。「操体法レッスン」をどうぞご覧ください。 http://nonohana.biz/index.php?w_cont=soutaihou


 靖代ちゃんにその旨を打診したところ、大変興味を持ってくれたので彼女にもその講習に参加をしてもらうことにしました。


 靖代ちゃんは、今は、支援学校(昔の養護学校)で非常勤講師をしています。
 迎えに行った車の中で話をよく聴いてみると、肢体不自由な児童たちに、それと似た体操を施しているので、これはとても嬉しいチャンスなのだと言いました。(喜んでくれそうなので一安心!)
 そして、靖代ちゃんも10名程度のお客さまに混じりながら一緒に講習を受けました。
 私たちは、順番に仰向けに寝てお互いの身体を触らせてもらいながら、骨盤のずれ、足の長さの違いなどを確認し、その筋肉を復元させる方法などを習いました。
 歪んでいるときの身体は、曲がらないし伸びません。なのに、ほんの数分の動作で、ウソのようにやわらかくなります。体操前のその人の状態をみんなで確認しているので、腰や足が定位置に収まったことも確かめることができます。


 靖代ちゃんは、彼女が漠然と欲しいと思っていた情報に、“野の花”での操体法の講習会という、思わぬところで出くわし、朝10時から、夕方のぎりぎりまで、質問と実習を繰り返し、たくさんの収穫を持って帰ってもらうことができたようです。


 しかし、自分の教え子たちのことより、ほんとうは、靖代ちゃん自身のためにいち早く実践していかなければならないのかもしれません。
 講師の、「スポーツ選手は、今まで散々身体を酷使してきているので復元するのはかなり大変です!」の言葉が気になります。


 夜、帰り着いたというお知らせメールが届きました。


 「こんなに充実してゆったりした一泊二日の旅は初めてです☆
引退するとき、これからは自分の気持ちと身体と両方を大切にしようと思ったはずなのに…
身体は放ったらかしでした。
そのことに気付かせて下さったえつ子さんをはじめ、今回の新たな出会いは、これから先の人生に向かう自分との出会いにもなった気がします。
今回の野の花での2日間は、この先も何か影響しそうな余韻を残しています♪」



 彼女が泊まったお布団の上にも、優しい言葉で綴られた置手紙を見つけました。
 私にとっても、一緒に過ごした24時間は、幸せな時間でした。前夜は、食事をしながら、たくさんたくさん話をすることができました。私は、若い人も大好きです!
 あれも、これも、たくさん食べさせてあげたいものがありました。(レパートリーの広い私は、わずか3食では腕を発揮し切れませんでした。)
 今度は、お母さんも連れてきてくれるそうです。
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