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晩秋の彩り2007-11-30
☆  秋深し もてなしの花 摘み帰り 客間に活けし ヨメナ、ミゾソバ


☆  霜月の 寒の帳の 降りる頃 咲き急げかし 蕾花たち




 秋は、春の花がかすかに返り咲き、夏の花もまだ咲き終わらず、秋の花も咲いているというごちゃ混ぜの花たちの季節でもあります。
 九州でも既に降霜の情報を耳にしていますが、庭の花も、野辺の花もまだ蕾の状態のものがたくさん目に付きます。
 みん〜なの花の命が終わってから降霜になって欲しいです。
「急いで!急いで!霜が降りるよ〜!」
☆  来るべき 寒を知らずや 野の花の 伸びやかにして 寄り添い咲ける


 鈍いのは人間だけで、大自然に添って生きているものたちは、いつ本格的な寒さがやって来るのか、ちゃんと知っているのかもしれません。


・・・だったら、もっと早く咲いていたらよかったのに。
そうしたら、一夜の降霜で命を絶えさせてしまうこともないでしょうに。


 もしかしたら、人間を楽しませるために、ギリギリまで咲いていてくれるのかもしれません?!


 いえいえ、そんな馬鹿げたことを自分の都合のいいように考えるのも、人間(いえ、私の)の傲慢さなのであります。
☆  やわらかな 小春陽浴びし 野の花の クスクス笑う 姿いつまで


 自分の身体や心が心地良いと、花たちまでが、コロコロ、クスクス笑っているような気持ちになります♪
☆  寒浴びし 紅を増したる イヌタデの 未だ健げに 夕映えに燃ゆ


 寒のため、ピンクの花たちは、真っ赤に色を変えています。庭のピンクのミニバラも、春の姿とは思えないような色を呈しています。木々の葉っぱが紅葉するように、花も色を変え花紅葉(ちょっと意味が違うけれど)、草葉も草紅葉です!
☆  霜月の さやけき月に 見守られ 枝を離れし 柿落ち葉かな


 静かな夜には、落ち葉がカサッ、コソッと音を立てるのを聞くことができます。
ここ数日で、柿の葉は、すっかり落ちてしまいました。”黄落末期”です。桜の葉も散り、今度は、栗、柏、桂、グミたちが落葉の準備をしています。庭の木々が、日毎別れを告げていきます。
 落葉するのは、下に新芽が出てきて押し出されるからだそうですから、ということは、春への準備、春が始まっているとも言えるのかもしれません。


 そんな季節、この画像の”イヌホウズキ”は、これからの冬に逞しく向かっていく数少ない冬の野の花です。ナス科の植物で、花は、ナスの花とよく似ています。
 新春の田んぼに”春一番”の野の花を見つけるまでは、箸置きのおもてなしの花として、しばらくお世話になっていく花です。


 明日からは、いよいよ師走ですねえ。寒い冬になりそうです。
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