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若者との会話2007-11-24
 一昨日も、昨日も、そして今日もとても良い月の夜です。今日は、満月ですが、月齢は、14.2。明日は、15.2、ということは、明日もお天気がいいようで、またまん丸のお月さまを眺められるということです!
(一応、お月さまの画像・・・いつも下手くそですみません)


 星たちは、月の光に退いてしまって、快晴の夜空いっぱいに皓々としたお月さまが、辺り一面を白い世界に輝かせています。
 明日の仕込みの仕事などしないで、早々といっそ寝袋に入って、月の光を浴びながら庭で寝たい気分です!(いえいえ、でも、明日は、大川から元の職場の仲間が、お友達を連れて来てくれます。それも楽しみ!)


 今日は、環境学講座の最終回でした。「甘いものは別腹」のお話も、「バイオマス」のお話もとても面白く、みなさんの自己紹介がてらのお話なども交えていつもよりはるかに時間をオーバーしてしまいました。・・・講師とのお別れもし難かったからですね。
 今日は、お月さまのことも、環境学講座のご報告もしたいのですが、環境学講座のことは、お話をまとめるのに時間がかかりますので後日にすることにして、全く別なお話、「若者との会話」のことをお話したいと思います。
(誰も聞きたい方はいないかもしれませんが・・・)


 明日の料理の下ごしらえをしながら、流しとパソコンの前を行ったり来たり・・・忙しいです!


 実は、携帯電話を別会社に乗り換えてしまいました。基本料金も、今までの3分の1、しかも半年間も基本料金が無料です。通話時間も、ひと月100時間(だったかな?)のサービスが付いています。(ほとんど私の携帯電話は、着信専用ですのであまり関係はないのですが・・・。)
 以前の携帯電話会社には、ちょっと申し訳なく胸が痛みましたが背に腹は替えられません。


 その携帯電話の件で、先日電話セールスがかかってきました。以前から何度か聞いていましたので内容的には少し分かっていました。改めて詳しく聞き、納得したので変更することにしました。アポの時間を約束して、夕方、営業マンがやって来ました。


 部屋に通しながら、暖房も入れていませんでしたので、
「寒いでしょう?今、エアコンを入れますからね。」と言う私に、
「いえ、歩いてきましたので今はまだ暑いです!」と彼は言いました。
「歩いてきた?どこからですか?・・・車から?」
「いえ、駅からです。」
「周船寺駅から?」
「はい」
「え〜っ?1時間はかかったでしょう?」
「はい!」ニコニコ
「どうしてぇ?」
「会社では、車が使えないんです。」


 そんなことから会話が始まって、
「でも、身体も鍛えなきゃいけないのでいい運動でした!」ニコニコ
「・・・まあ!・・・でもね、それじゃあ、食事とかも気をつけているの?」
「いいえ」
「まあ!一人住まいですか?」


 自然食のおばさんは、若者相手に、ファースト・フードがいかに悪いか、外食産業の実態や、添加物の話をしながら、「食品の裏側」の本なんぞ持ち出して、
「契約書を書く間、あなた、この本を目次だけでも良いから少し読んでてください。」
 読みたくなくても、契約をもらえるんですから、逆らえない若者は、しきりにページをめくっていました。
歳を聞いたら21歳だといいます。


 若い男性を見ると、息子を、女の子を見ると娘を重ね合わせますから、話をするうちにいつも愛おしさが湧き上がってきます。
 帰りは、駅まで送って行きました。


 それは、一昨日の話で、そして、今日は、別な担当の若者から電話機を持ってくるとの連絡がありました。
「今日も、うちまで歩いてくるんですか?」
「はい、そうです!」
「あ〜!分かりました、私が、駅まで行くことにしましょう。電車に乗る前に、乗る時間を教えてください。到着する頃に駅に居ますから・・・。」


 JR周船寺駅の構内のベンチで、新しい電話機への切り替えを待つ間、至近距離で話をしました。
彼がまず話を始めました。
「魁皇が引退するんですね。」駅に置いてあった号外?を指差しながら。
「あ、ほんとだ!」と私。
「何か趣味ありますか?」
「う〜ん、ありますよぉ〜!いっぱい!」
「僕、車買ったんです!」
・・・そうか、そうか、彼は、その話がしたかったんだ!
「へ〜え!そうなの!どんな車?といっても、ちっとも詳しくはないけれど・・・」
「ジャガーです!見せましょうか?」と携帯の画像を見せてくれる。
「わあ〜!かっこいいじゃない!」
「昨日買って、堺まで取りに行って来たんです!夜に帰ってきました!」
「高かったでしょう?」
「いえ、これは安い方です。150万円でした。でも、一括払いです。・・・半年間貯金をして買いました。」
「まあ!、すごい!あなたいくつですか?」(若者を見ると必ず歳を聞きたくなる私です。)
「24です!・・・毎月、15万円ずつ貯めました!」


 お気に入りの車を手に入れたことが、どんなに嬉しかったことでしょう。どんなにわけの分からないおばさんにでも、とにかく自分の感激が溢れてこぼれるのを受け止めて欲しかったんですね。彼の気持ちはよく分かりました。


 それから、その若者は、ひとりで喋りまくりました。
毎月の生活の切り詰めのこと、今の会社は、来春で辞めたいこと、その後は、中学の数学の教師になりたいこと、数学が好きなこと、彼女のこと、将来設計のこと、今夜のうちに東京本社の上司に、辞める予定があることを伝えたいことなどを。
 いかにも、数学的な考え方で、悪く言えば杓子定規な喋り方でもありました。でも、一生懸命早口で息を堰切るように語る彼の話は、幼な子を相手にしているような、ほのぼのとした楽しさでした。


 電話機の切り替え工事が終わり、彼は、携帯電話を胸のポケットにしまいながら、
「僕、(女性に)もてたいんで車買ったんです。」
「だって、彼女いるんじゃない!」
「・・・はあ、それに見栄を張りたいんです。」
「・・・・・・」
 

 「人間、持ち物じゃないよ!」「見栄を張ると、人生、とても苦しいものよ。」・・・とは言いませんでした。
 あまりにも素直で、あっけらかんとした彼の物言いに、余計なことを言うのは憚られました。私が若い頃、いえ、つい最近まで、自分が見栄を張ってるなんてことを、人に話すなんてことはとてもできませんでした。
 今の若さで、彼は、将来の夢を見て一所懸命生きていました。彼の今の姿が、とても愛おしく思われました。


 手続きが終わり、あっさりと分かれてはきましたが、若い風に吹かれたような不思議な気持ちと共に、これからの彼の人生を思い廻らしながら帰って来ました。
コメント
 新ケータイで、しかも出費が減ってよかったですね。
 私も、今のauをどうしようかと思っていますが、たぶんホワイトプランに変更することになるでしょう。
 しかし、私の場合は何故か出費が増える方です!
(文 2007-11-25)
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