“野の花”の東側、末永の最南端に美津子さんのお宅があります。いつもキッチンやウッド・デッキから眺めている風景です。
今日は、とても穏やかで暖かな日和でした。午前中、その美津子さんのところに、花ショウブの株をいただきに行きました。
家の見える左側の段々畑が、花ショウブのある畑です。 |
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300坪ばかりの畑の半分はショウブ畑で、初夏には見事な花を見ることができます。一段下の100坪ほどの畑も、ショウブでいっぱいです。お花の時期に、持ちきれないほどのショウブをいただいたのですが、そのとき、『下の畑のショウブは、全部処分して畑を鋤くから、欲しかったら全部でも上げるよ。』と言ってくれました。
商売用の花ではなく、ただ楽しんで作られているのですが、花の種類は相当な数です。
今年6月のショウブ畑のようすです。
http://nonohana.biz/blog.php?mode=&sub=detail&blog_id=94&idx=55
今の時期は、さすがに葉は枯れてしまっていますが、掘りやすい時期だと思って、この師走の忙しい時期にいただきに行きました。山が迫っているので、猪用の電気防御柵が廻らされています。
美津子さんは、笹竹でえんどう豆の支柱を立てています。 |
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私は、傍らでショウブの株を掘りました。今日は午前中からとても暖かく、作業をしているととても暑くて、作業用のジャンバーを脱ぎ、その下のセーターも脱いでTシャツ1枚になりました。美津子さんも同じです。畑の脇に、キルティングのジャンバーが脱ぎ捨てられて、支柱の先端にもセーターがかかっていました。
ずっとこんなに暖かいと嬉しいのですけど、暖かなのも明日まで、29日には気温も下がり、30日からは雪の予報が出ています。
「お正月は、お嬢さんも孫ちゃんを連れて戻ってこられるんでしょう?」
私は、シャベルに足をかけ大きな株を掘りながら訊ねました。
「そうたい、みんな来るとたい!来たら、大変やけどねえ。」
話しかけた私の、”孫ちゃん”に反応した美津子さんは、突然作業を止めニコニコしながら私の傍までやって来てしばらく、4歳、2歳になるお孫さんの面白い話をいっぱい聞かせてくれました。
人は、愛する人の話を誰でもいいから聴いて欲しいものです。(私みたいに。)身振り手振りを交えながら話す美津子さんの目は、輝いていました。そして、やさしい、やさしいおばあちゃんの顔でした。どんなに可愛いことでしょう!聴きながら、その情景が私にもしっかりと見えました。おかしくておかしくて、一緒に大きな声で笑いました。・・・穏やかで暖かな日和がくれた和みの時間でした。
とりあえず一輪車に山盛り2杯分いただいて、重さのためにヨロヨロしながら帰って来ました。
お正月休みの間に、鹿児島、湧水の友人宅に植えてこようと思っています。これでしたら、たいした手入れをしなくても間違いなくきれいに咲いてくれることでしょうから。
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