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すごい美術館見つけた![神城文化の森]2008-01-08
 昨夜、湧水から戻ってきましたが、昨日のお昼は人吉に行ってきました。人吉を訪れたのは初めてでしたが、何となくずっと憧れの地で、湧水からは30分ほどの距離でした。


 相良藩の城下町で、しっとりと地味で落ち着いた雰囲気は、予想通りのいい感じでした。昔の家並みが残り、地味な商店街や城跡の近くを歩く人々、自転車に乗っている町の人、お年寄りや高校生たち。なんでもない風景ですが、今では、行き交う人々を見ることができるのが珍しいです。・・・昨今のみなさんはほとんどが車移動ですから、田舎でさえ散歩をする人以外、歩き回る人を見るのは、ずいぶんと少なくなりました。


 まず球磨川下りで有名な船着場と、人吉城跡に行きました。どちらも、行き届いた手入れがなされていて、町の人々の人柄が偲ばれました。(球磨川下りは3月からだそうです。)
 決して大きくはない人吉城跡でしたが、天然の石の階段、草原、楠や落葉した木々の佇まいが心を和ませてくれました。春には、一斉に緑で覆われることでしょう。
 ここの城跡も詳しくご紹介したかったのですが、次に行ったところのインパクトがあまりにも強烈でした!(でも、でも人吉は、おもしろ〜い!病みつきになりそうです!行きたいところがたくさんできました!)
 すご〜い”美術館”を見つけたのです!思い出すだけで、心が震えます!このお人形さんも、すごいでしょう!?(しっかり拡大画像で見てくださいね。)


 ”昭和村”というところに行ったのです。いただいたリーフレットには、
”古今伝承の郷 九州相良 神城(しんじょう)文化の森”とあります。
 人吉市役所でいただいた観光案内を見ているうちに、”ポスター館”というのが目に留まり行ってみることにしました。人吉市に隣接する、球磨郡錦町にありました。


 そこは、”美術館”ではなく、ほんとうは、”くらしの博物館”だったのですが、私に言わせれば、すご〜い美術館だったのです!ミュージアムというのでしょうか?
 1棟ごとに建物が分かれていて、民芸館、建具館、ガラス館、家具館、つぼ館、古布館、人形館、昭和村ポスター館、美術館、まだまだあります、茅葺きの里(この建物もすごい!)、古民具館、焼酎館、なつかしの市場などなど・・・。家族温泉もありました。無料の足湯温泉もありましたよ。


 江戸時代から昭和にかけて作られた昔懐かしい民具、価値ある美術品、西洋アンティークなどを蔵作りの建物に展示しております。その分野は日本及びヨーロッパの、陶磁器、染物、織物、絵画、木工品、漆器、金工、石工、硝子、彫刻など多岐にわたり、収蔵品は数十万点を数えます。

 
 と、HPの説明にあるのですが、熊本の細川家、鹿児島の島津家、熊本人吉球磨の相良家の歴史と文化のお宝や昔懐かしい民具が、ふんだんに展示してあります。ここまで充実したこれほどの美術品のコレクションを見たことがありません。


 中でも感動したのは、”古布館”のお人形さんたち、いわゆる市松人形ですが、いったい何体あったのでしょうか?
”ガラス館”の焼き物たち・・・、古伊万里、伊万里、九谷焼もたくさん!骨董品の電器の笠、ランプ、レトロのガラス食器、歴代の洋酒の瓶たち・・・。
それに、”古民具館”の道具類がとびきり上等に、オイルでピカピカに磨かれていたこと。
ひとつひとつを、どんなに丁寧に磨き上げたのでしょうか!?どこの博物館でもこんな待遇のいい品にはお目にかかったことがありません。
 このお人形さんもすごいでしょう?!すばらしい美術品です!


 見るものすべてが感動でした。そして、こんな小さな城下町にこのようなミュージアム構想が出来上がったということにも大きく心を揺さぶられました。何という町興しなのでしょうか!営利優先で娯楽目的のテーマ・パークばかりが目に付き、事故も絶えないというのに、これほどまでに崇高な精神で日本文化を謳い上げることができるなんて!・・・この崇高さは、古民具やガラス器具などの磨き上げ方に如実です。もちろん、すべてのものがピカピカでした。
 ここがオープンして約5年、毎年リニューアルをして徐々に施設拡大されているのだそうです。


 リーフレットには、藤田株式会社と昭和村株式会社の両社が名を連ねてあるのですが、私は、この事業を発案、指揮を執られた方にひじょ〜にお会いしたいです!


【茅葺きの里】には、
江戸時代から昭和時代までの人形約3000体を展示しますとあります。ここには、入ることができませんでした。
 2月〜3月は、本丸の【神城】にも1万体の雛人形が展示されるそうです。入り口の正面にお城があります。(現在のHPには、福助館となっています。)このお城の開城は、2月〜3月の限定です。
 【人形館】は、4月〜5月までの期間、端午の節句のお人形や、それに付随する用品が展示されるということでした。
 ただし、2月〜3月はお雛様だけ、つまり【神城】だけしか見学ができません。他の施設の見学ができるのは、4月〜1月までで【神城】と○○館を一緒に見ることはできないのだそうです。


 あまり時間的な余裕もなく、ゆっくりと心ゆくまで見ることができませんでしたので、今度は朝から丸一日、時間を取って出直そうと思っています。
 このポスター館もすごかったですよ〜!骨董品、レトロ調のものが大好きな私にとって、もう堪りませんでした!


 昨日は、新年のウィーク・デーでしたので人が少なかったのですが、気候のいい週末や祝日は大変だろうと思いました。それぞれの館内は、さほど広くはないのです。少人数で鑑賞するのには問題はありませんが、数十人の人でさえも通路が溢れてしまうだろうと思われました。お雛様の時期には、ニュースでも紹介されるらしいです。
 重複しますが、以下にここのサイトからの引用を記します。



【茅葺きの里】
 建物の屋根はカヤブキで造られており中へ入ると江戸時代から昭和時代までの人形約3000体を展示します。また江戸時代から大正時代までに作られた着物の市松人形、右側には全国各地から集めた土人形が部屋の中を埋めつくしています。


【ガラス館】
 館内に並ぶ、大正から昭和にかけてのオイルランプやランプシェードはその時代を照らし続けたものです。また、昭和の醤油さし・コップは女性に興味深さを持たせてくれます。よく通った、町の駄菓子屋さんで必ず見かけた猫ビン等には幼い頃の記憶がよみがえります。


【美術館】
 熊本の細川家・鹿児島の島津家。熊本人吉球磨の相良家の御道具を初め高蒔絵、研ぎ出し蒔絵、平蒔絵、沈金技法など色々な技法による文庫、硯箱、重箱、弁当箱などを各種展示してあります。その他「文化勲章受章」「日本芸術院会員」佐賀県有田町、青木龍山先生の作品を展示してあります。


http://shinjyou.jp/showa.html(詳しくは、こちらをどうぞ)
http://www.shinjyou.jp/#


熊日プレジデント倶楽部より
http://lets.kumanichi.com/president2008/ind/081.html 
(2008年元旦付熊本日日新聞掲載)
http://lets.kumanichi.com/president2006/ind/46.html
(2006年元旦付熊本日日新聞掲載)



 お見せしたい写真があまりにも多いので、今回はweb上にアルバムを作ってみました。
http://picasaweb.google.co.jp/nohohon.nonohana/200817?authkey=Q7lUuPKT8qs
 旅行中、こんなにたくさんの写真を撮るつもりではありませんでしたので、カメラがメモリー不足になってしまって残念でした。でも、私の拙い写真を見るよりどうぞ実物をご自分の目でお確かめください。
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