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GAIA SYMPONY(地球交響曲)第一部2008-01-30
 10数年前に観たこの憧れの映画を、また久しぶりに観ました。しかし、いざ観てみると、内容を全く覚えていなかったことに気がつきました。私の記憶力のなさにも原因があるのでしょうけれど、それは、10数年前の自分がもう存在していないということになるからかもしれません。


 この映画を観ていて、ふと思いました。・・・心が深く魂にまで降りていくと、そこは生命体の原点、核のようなもので、そこに行くことによって、宇宙を含めたすべてのものとつながっていることを感じることができるような気がする・・・と。


 自分の再認識のためと、もしかして共感してくださる方のために、DVDから言葉を書き起こしてみました。(多少の聴き間違いがあるかもしれませんが・・・)
また、龍村仁事務所のご許可のもとにサイトから、画像や文章を転用させていただきました。




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かつて人が、花や樹や鳥やクジラとほんとうに話ができた時代がありました。
そのころ人は、自分たちの命が、宇宙の大きな命の一部分であることを誰もが知っていました。
太陽を敬い、月を崇め、風に問(たず)ね、火に祈り、水に癒され、
土とともに笑うことがほんとうに活き活きとできたのです。


 人はいつの間にか、自分が地球の主人であり、
自然は自分たちのために利用するものと考えるようになってきました。
そのころから人は、花や樹やクジラたちと話すことを急速に忘れ始めたのです。
 我々は、このまま自然と語り合うことを永遠に忘れてしまうのでしょうか?
それとも、科学技術の進歩と調和しながら、もう一度その言葉を思い出すことができるのでしょうか?
 


 「ガイア・シンフォニー」の第一部は、このようなオープニング・メッセージで始まりました
製作は、1992年です。



地球は、それ自体が大きな生命体である。
全ての生命、空気、土などが有機的につながって生きている。
これをGAIA(ガイア)と呼ぶ。
ジェームズ・ラブロック
 
 
 ★GAIAガイアとは、ギリシア神話に登場する地球の女神、いわば「地母神」のことです。このドキュメンタリー映画は、あたかも、ガイアが奏でるシンフォニー(=交響曲)のように、それぞれに独立した主題をもった楽章が重なり合って、全体として地球という大きなハーモニーを奏でています。
 この映画は、メッセージ性の強いドキュメンタリー映画ですが、つねに、「地球の中の私、私の中の地球」(この言葉は、1992年ブラジルで開かれた「環境と開発に関する国連会議」の提案書に使われてました)という、とても大事なテーマが語られています。
 それぞれの楽章は、世界各地の、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、日本での取材を行ない、「今」を語るに相応しい人々6人に登場していただいています。それぞれの分野で、大きな仕事を成し遂げた人物が、自らの体験をふまえてメッセージを送ってくれました。


 もし、母なる星地球(ガイア)が本当に生きている一つの生命体である、とするなら、我々人類は、その”心”、すなわち”想像力”を担っている存在なのかもしれません。我々人類は、その”想像力”に依って科学技術を生み出し、地球の環境を大きく変えて来ました。現代の地球の環境問題は、良い意味でも、悪い意味でも、人類の”想像力”の産物だ、といえるのです。だとすれば、危機が叫ばれるこの地球(ガイア)の未来も又、人類の”想像力”すなわち”心”の在り方に依って決まってくるのではないでしょうか。
 この映画は、21世紀の到来を前に、地球(ガイア)の未来にとって、極めて示唆的なメッセージをもつ世界の6人の人々のオムニバス映画です。登場人物はいずれも、現代の常識を越えた事を成し遂げた人、あるいは体験した人達です。
 今生きている我々ひとりひとりが、”心”にどんな未来を描くかに依って、現実の地球(ガイア)の未来が決まってくる。映画「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」が、全ての人々の”心”のための元気薬になれば、と願っています。


龍村 仁


【 野澤重雄 】
植物学者




 たった1粒のトマトの種から、化学薬品も遺伝子組み換えも行わずに13,000個の実のなる巨木に育て上げた。1982年、この業績により科学技術長官賞受賞


 全てのものに心があるように、植物にも心がある。自然の環境を明確にキャッチして生きていく感受性を持っている。通常、土などの制約を受けるため、1本の木になるトマトの数は、せいぜい60〜80個。それを、何の制約も受けさせない水耕栽培で、大きくなるときに必要な栄養分を与え、安心して成長できるような環境を与えてやった。
「トマトは心を持っている。私は、そのトマトの心にたずね、トマトに教わりながら、成長の手助けをしただけなんです。」


http://www.gaiasymphony.com/e-08.html
龍村仁ライブラリー 08●トマトの”心”より

http://www.gaiasymphony.com/e-34.html
龍村仁ライブラリー 34●トマトの叡智より


【 ラインホルト・メスナー 】
登山家・イタリア




 世界で唯一人、酸素ボンベも使わずに単独で世界の8,000メートル級の山全てを登り尽くしたアルピニストの王者。(酸素は、地上の3分の1、気温マイナス30度、風速60m)
高度1000mの氷の坂を素足で、1時間で駆け上る訓練をしたり、3日間水だけで過ごすなど、血行や脈拍を自分でコントロールできる訓練をした。
 

 8000mの山に挑戦したのは、山を征服したかったからでも、登れるという証明をしたかったわけではない。私は、自分の有限の裸の肉体が、生命の存在を許さぬ死の地帯で、どこまで命の可能性を広げることができるかを知りたかった。だから、大きな科学技術の助けを借りて登山をすることは意味がなかった。
 自分が、自然の一部であることを感じている。私は、水と空気や自然と何の区別もない。同じひとつの流れの中にある。科学や医学の進歩により、私たちは昔の人よりずっと多くのものが見えるようになった。しかし、その代償として何か一番大切なものが見えなくなってきてしまった。


 生命力を最大限に発揮させるためには、外界にある生命を取り入れ、スムーズに出していくこと。これが調和的に行われたときに遠征が成功する。人間は、いわば生命の通り道のようなもの。
 私は見えないものの存在を信じる。私は、頂上で濃霧に遭い、クレパスに落ち、体力を使いきり、肉体の限界を感じた。まるで自分が、ガラスのようになった。単に壊れやすいというより、自分の心の底が透けて見える。死の地帯に入ったとき初めてそれが見えてくる。
 雪の上に横たわっていると、横に少女が座っていた。私が話しかけると彼女は、はっきりとした声で私に答えてくれた。私は、いつも彼女にいろんなことを相談し危機から脱却することができた。


 科学技術の進歩を後戻りさせることはできない。しかし、人が自然とのコンタクトを失わず自然が与えてくれるメッセージに耳を傾けるならば、人間は大きな過ちは犯さないだろう。今、企業や人を糾弾するキャンペーンより、人間一人ひとりの心の革命、普通の人の普通の生活の革命が必要。


『スピリット(霊的な魂)、マインド(理知的な心)、ボディー(肉体)の調和こそ人間本来の姿である』



【 ラッセル・シュワイカート 】
宇宙飛行士・アメリカ(アポロ9号の乗組員) 
元は、空軍少尉として、原子爆弾を搭載したF100戦闘機のパイロット




 宇宙遊泳中に、ある不思議な体験をした。その体験は彼の人生観を大きく変えてしまった。「ここにいるのは私であって私ではなく、眼下に拡がる地球の全ての生命、そして地球そのものをも含めた我々なんだ!」
「それは、頭で考えたのではなく、感じた、というのでもなく、私のからだの全ての細胞の中に、それこそ一気に奔流のように流れ込んできたのです」


 シャトルに乗ったサウジアラビアの飛行士の言葉を彼は紹介している
   1日目、人は自分の国を探す
   3日目、人は自分の大陸を探す
   5日目、人はただひとつの地球を見つめるようになる


 さらに彼は言います。
 人間であるということは、テクノロジーと結婚したようなもの。人間の持つ種の独特なことであり自然なこと。だから、テクノロジーの進歩を否定することは間違っている。しかし、一方テクノロジーをどのように使い、どのような方向に進めるのかは、我々の持っている価値観によって決まる。人間にとって何が重要なのか、人生の目的として何が一番大切だと信じるか?それも、表面的な意識が信じている価値観よりも、潜在意識の中に持っている価値観のほうがより重要。命に対する責任こそ優先させなければならない。


【 ダフニー・シェルドリック 】
動物保護活動家・ケニア




 巨大な野生のアフリカ象と、ひとりの人間の女性が、言葉を超えた深い愛情と信頼の絆で結ばれているお話。
 彼女は、アフリカ、ケニアの一角にある国立公園で、象牙目的の密猟者のために母親を殺された象の赤ちゃんたちを助け、動物の孤児院を作って野生に還す活動を続けている。30年前、孤児になったエレナという赤ちゃん像がタフニーによって育てられ、野性に還されたが、母性の強かったエレナは、タフニーが3歳まで育てた孤児たちを次々とブッシュで引き受け、彼らの母親となり、自然の掟と知恵を教え一人前になるまで面倒を見てくれるようになった。
 時々、エレナに会いに行くタフニーは、ブッシュでエレナを呼ぶ。しばらく待つと、タフニーの声を聞きつけたエレナが、木々の陰からゆったりのっそりと姿を現す。テレパシー能力が強く、遠く離れた仲間と交信することができる像は、タフニーがエレナに会いに行くことを、ほんとうは事前に感知していた・・・。


 像の世界は、年長者のメスがリードする家族の強い絆で結ばれていて、赤ちゃんをとても大切に扱いみんなで守り育てている。また、高度な知性を持ち、各自が自分の役割をきちんと理解していて、権力を振りかざすこともなく、他者の権利も尊重しながら平和に暮らしている。水の在り処を知り、乾期が来ることも予測する。水がなければ井戸を堀り、他の動物にも水を分け与える。感情はとても繊細で、目の前で親が殺された記憶は、一生忘れることがない。自分たちの象牙が、人間から標的とされることを知っていて、倒れた像の象牙を抜き取りそれを隠すことまでやってしまう。


http://www.gaiasymphony.com/e-07.html
龍村仁ライブラリーより、07●“ひとつながり”のいのちとして〜「地球交響曲」を撮影して〜
http://www.gaiasymphony.com/e-09.html  
龍村仁ライブラリーより、09●エレナの「眼」が語るもの)


【 エンヤ 】
シンガーソングライター・アイルランド


 
 古代ケルト民族の血を引くエンヤは、クラッシック音楽と古代ケルト民族の宇宙観の魂を織りなす音楽を謳い上げた。



 神話と妖精とケルト遺跡の島、アイルランド。そのアイルランドから聞こえてくるエンヤの歌声は、我々の魂の奥底に眠っていた遠い記憶を呼び覚ましてくれる。古代ケルト民族の血を色濃くひくエンヤ。その神秘的な歌声には、自然の全ての現象に神が宿ると信じた古代ケルト民族の宇宙観が宿っている。エンヤの歌声は、我々を異界の海へと誘う幻の小舟。水先案内人はケルト美術研究家の鶴岡真弓。エンヤの生まれ故郷アイルランド北端の小さな村グイドーを出発点に、アイルランドの自然とケルト遺跡を訪れる幻想の旅。


 ケルトの遺跡には、渦巻き紋様が多く存在する。その渦巻きは、生命の永遠性を現している。渦巻きの見えない先には、闇や森が広がり、ワクワクする未来があって決して同じところにたどり着くことはない。自然の全てのものの中に神が宿る。ネイチャーの一部分である人間が、ネイチャーにどのように触れどのように祝福し合っていけるのか?




http://www.gaiasymphony.com/index.shtml 
(龍村仁オフィシャルサイト)
http://www.gaiasymphony.com/co_jin4.html 
(龍村仁ライブラリー)
このライブラリーでは、監督龍村仁さんの”透明な心”のメッセージをたくさん読むことができます。
http://www.gaiasymphony.com/e-15.html 
龍村仁ライブラリーより、15●地球交響曲第一番)
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