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3月の大雪2008-03-06
 まるで冬眠していたように、とても久々のブログです。2月は、周りの人たちが次々に病気になったために、給食おばさんになったり、アッシーくんになったり、プライベートな訪問者が多かったりと、なかなかパソコンの前にまでたどり着くことができずにいました。書きたいことはたくさんあったんですけれど・・・。


 そんなこんなで早々と2月が去り、光に充ちた暖かな3月の幕開けでしたのに、春の嵐の雷雨、黄砂と続き、一昨日は、福岡には珍しい大雪に見舞われました。


 この日は、午後から熊本の親戚の仏様のお参りに行きました。家を出るときは、みぞれ混じりの雨が降っていましたが、九州自動車道の大宰府付近まで来ると、周りの景色が雪一色になっているのに驚きながら通過しました。戻りは深夜になり、熊本では雪の気配は全くなかったのに、福岡が近づくにつれて怪しくなってきて、遂に大宰府以北の高速道路は通行止めになっていました。
「ああ〜、よかった!大宰府で下りるんだから・・・」とICを下り、都市高速に乗り換えると、もうそこは雪とは無縁の状態でほっと胸をなでおろしました。


 ところが、西に向かって進むうちに雪が強く降り出し、都市高速に続く、西九州自動車道も通行止めになっていました。仕方なしに途中でバイパスへ下りましたが、今度はバイパスから左折して、通い慣れた我が家への県道に入ろうとしたとたん、たちまち銀世界に変わりました!・・・我が家までは、そこからまだ6km近くもあります。それに、なだらかとはいえ長〜い上り坂でもあります。
 昔、やはり深夜に大分県の日田市を通行中、凍結した道路で、全くハンドルが利かない状態になってものすごく怖い思いをしたことがありました。そのときは、結局日田泊りとなりました。その折の記憶が思い出され、ガリガリと氷を踏むようなタイヤの音を聞きながら、いつ車を降り、どこに車を置いて歩いて帰ろうかとノロノロと運転しました。・・・対向車が来ると、スリップした車が突っ込んでくるかもしれない、しかし、アクセルの踏み過ぎも、ブレーキもかけられないしと、怖いもの知らずの私もこのときばかりは怖くてかなり緊張しました。ひたすらアスファルトの残るわだちの跡を、まるで自動車教習所の練習者さながら慎重に運転しました。進むにつれて、もっと積雪が深くなり、もう少し、もう少し、と思いながら、通常だったら5〜6分で通過するところを、30分近くもかけて、それでもどうにか家にたどり着きました。


 雪国の人には笑われそうですが、なんせ雪には全く慣れていないので、車から降りたときには、緊張のあまり膝が笑っていました。庭は、10cm弱くらいの積雪でしたが、下ろした足の下は意外なことにベチャベチャの雪でした。・・・そうか、凍結なんかしてなかったんだ!な〜んだ、だから走れたんだ!ガクガクだった膝が、急にしゃんとしました。


 荷物を降ろし、部屋に腰を下ろさないまま長靴に履き替えて、待っていたクマの散歩に出かけました。午前1時でした。
 大雪の割には、さほど寒くはなく、風もありませんでした。ふんわり深々と積もった新雪の上を歩くのは、それはそれは心地よかったです。(私は、これがだ〜い好き!)月もないのにとても明るくて、キョロキョロと天空を仰ぎました。どこに月があるのだろう?でも、どこにもお月さまはいませんでした。そうですよね、そろそろ新月なんですもの。あれが雪明りだったのでしょう。ロマンチックな真っ白な夜の雪明りの散歩でした。クマもとても嬉しそうでした。
 気温は、かなり高かったらしく、屋根に積もった雪が、ズズズズズズ・・・、ドドドッー、ドサッーとしきりに雪崩を起こしているのをベッドの中で聞いていました。朝になっても、昼になっても、どんどん雪は落ちてきました。


 夕方になると、かなり雪は減りましたが、それでも屋根も庭の周りにもまだまだ残っていました。そして、今日になっても北側の屋根や家の周りには屋根から落ちた雪が固まったままです。


 あのきれいだった夜の雪景色の写真が撮れなかったのが残念でした。ひどい黄砂の後の雨と雪で決してきれいではなかったのでしょうけれど、やはり一冬のうちに一度は眺めたい雪景色でした。


 そろそろ3月も中旬になろうとしています。雪が降っても、光はもう間違いなく春です。そして、今週末から来週は、いよいよ春の陽気になりそうです。心を許していると、また寒さがぶり返したりしますが、それでもやっと待ちに待った春がやってきます!
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