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今話題の「食品の裏側」という本2006-08-26
食事は、心も作ります。
この本を機に私も、食物の人体への作用や「食育」ということを真剣に考えてみました。


少しお金を出せば簡単に手に入る、食品添加物乱用のファースト・フードや加工食品。
昔ながらの手間隙かけて作る、日本の良き食事文化は、いつのまにやらとても影が薄くなって、安ければいい、手間が省ければ便利だと楽になる合理性ばかりが追求されてきたように感じます。
もちろん、食事に限ったことではありません。
企業の、人件費削減と利潤の追求はどこまで、人や地球を破壊に追いやるのでしょうか?
「心の豊かさ」と、いわゆる「物質の豊かさ」とは、反比例しているように思えてなりません。(いわゆると言うのは、現代の物質は、安易に作られたまがい品だとしか思えないからです。)


私たちの健康な体を作るのに必要なビタミン、ミネラルは、体のサビつきを防ぎ、体の機能が円滑に動くための”体の潤滑油”だと言われています。
活性酸素の害を防いでくれたり、免疫力を強くしてくれたり、生活習慣病や慢性疾患の予防にもなります。
しかし、ミネラルやビタミンの補給源であるお米や野菜さえも、今では農薬と化学肥料によって、その栄養価は、ますます減少しています。
さらに、食品添加物は活性酸素を増大させ、カルシウムやマグネシウムと結びつき、それらのミネラルを体外へと運び出してしまうのです。
活性酸素によりDNAが傷つくと、”異常な細胞”、いわゆるガン細胞ができるきっかけになり、ガン細胞をどんどん増やします。
ガン、動脈硬化、糖尿病などは、活性酸素要因の代表みたいなものです。
かつての成人病が、生活習慣病と名を変えざるを得ないほど、子供が普通にかかる病気になってしまいました。
また、食品添加物が、少量ずつでも体に蓄積されていくと肝臓腎臓の障害や染色体異常 遺伝子損傷性 変異原性 貧血等の弊害を起こすといわれています。
日本では土葬というのは聞かなくなりましたが、外国では添加物の防腐剤の過剰摂取が原因で、なかなか土にならないのだそうです。日本人を土葬したらどんな具合になるのでしょうか?


昔からすると、医学の進歩や栄養事情により、寿命は確かに飛躍的な伸びをみせています。
しかしその反面、修復不可能ともいえる複合汚染的な局面を見せていることも事実です。


今、ベストセラーになって話題になっている本があります。
TVでもお目にかかるようになりました。
食品に無関心の方もいらっしゃれば、こんなに関心のある方もいらっしゃるのだと驚いています。
この本を読まれたら、ご自分の愛する人にそんな食事を食べさせることができるでしょうか?


「食品の裏側」 
みんな大好きな食品添加物 安部 司著 出版 : 東洋経済新報社



加工食品の実態を初めて告発して、2005年10月末の発売以来48万部突破の話題作です。
著者の安部司(あべ・つかさ)さんは、「添加物のソムリエ」といえる方で、どんな食品を食べても、それに使われている数十種類の添加物の名前を当てることができるといいます。


阿部さんは、地道に一生懸命企業の役に立つことを誇りにして、それが自分の天職だと信じておられました。
しかし、自分の開発したミート・ボールを、自分の幼いお嬢さんが食べようとされたときに初めて気が付かれたのだそうです。
そして、きっぱりと会社を退職されたのです。
そんな、食品添加物会社の元トップセールスマンが暴いた、食品製造現場の舞台裏の話です。
農林水産省や食品メーカーが大量に購入して、研修用に使っているとか・・・。
しかも、ノンクレームだというのは愉快です!


「添加物」は、職人要らず
「添加物」を使えば、技術がなくても簡単に一定のレベルのものがつくれてしまう。
しかし、それは職人にとって「魂」を売るのと同じこと。合理化の裏側で、どれだけ大事なものを失ってきていることか・・・。と著者は言います。


以下に、概要と、この本の目次をご紹介します。
ついでながら、テレビ出演のご案内です。・・・とは、安部 司さんのオフィスからの情報です。
9月1日 NHK北九州 夕方の報道番組
9月5日 NHK大阪 もっともっと関西 
17時15分よりに出演予定です。
また、今週発売の週刊東洋経済(8月26日号)にもインタビュー記事が掲載されております。
機会があればご覧いただければ幸いです。



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「餃子の皮」 機会にくっつかないようにとひからびないために「乳化剤」コシを強くするために「増粘多糖類」を。
「うどん」 こねるときにグルテンを入れると、コシが出てつるつるした麺に(もちろんこれだけの添加物ではない)
添加物さえ使えば、職人技など不要 パートのおばちゃんでも簡単に作れてしまう。 スープも、工場で大量生産して缶で購入して10倍に薄める。添加物を駆使してあるので、原価は安く人件費も削減。釜にも、酸味料を使えば、切り口がドロドロにならず茹で上がりがきれい。 
「かまぼこ」輸入物の冷凍すり身を使えば、朝早く起きて魚の仕入れに行かなくても済む
「化学調味料」や「たんぱく加水分解物」「大豆たんぱく」をバンバン投入
「れんこんやごぼう」中国から安く仕入れた、真っ黒だったものに「漂白剤」で漂白して真空パックで販売 変色防止の添加物
「コーヒー・フレッシュ」の中身は水と油と「添加物」だけ…。
「とんこつスープ」一滴のとんこつスープも入れないで、「白い粉」をお湯で溶かすだけ
「パックサラダ」は、「殺菌剤」のプールで何度も何度も消毒されている
「健康飲料」は、サボテンに寄生する虫(カイガラムシ科エンジムシ)をすりつぶして使うもので、透明感のある、きれいなピンクや黄色を出すために使うとか。添加物名は、コチニール。


この本の目次


はじめに


「白い粉」だけでとんこつスープができる
どう食品がつくられているか誰も知らない
食品添加物の危険性だけを騒いでも意味がない
食品の「裏側」を告発するはじめての本


序章 「食品添加物の神様」と言われるまで


かあちゃん! 俺は日本一の添加物屋になってみせるぜ
4時起きでかまぼこ作りを学んで
食品添加物は、誰もが喜ぶ魔法の粉
職人の魂を売らせる「悪魔のささやき」
「つらい仕事は息子さんが継ぎませんよ」
食品添加物で新しい食文化をつくるのだ!
「食品添加物の神様」と呼ばれて
危険性など頭になかった
私の人生を変えたミートボール事件
ドロドロのクズ肉が30種類の添加物でミートボールによみがえる
「添加物のかたまり」でビルが建った
自分も家族も消費者だった
「俺のところのハムは食べるなよ」―自分の工場でつくったものを食べない人たち
会社をすぱり辞めた
食品添加物の講演依頼が殺到
消費者は被害者か


第1章 食品添加物が大量に使われている加工食品


「明太子」「漬物」「練り物、ハム・ソーセージ」
低級タラコが、あっという間にピカピカの高級品に変身
10種類以上の「白い粉」で明太子は作られている
10種類もの添加物を一度に食べるとどうなるか
「無着色明太子」は安全志向か
「プリンハム」の怪―100キロの豚肉から130キロのハムができる!?
あなたがカゴに入れたのは「プリンハム」ではありませんか?
「素朴な疑問」を持つことがすべての始まり
「低塩梅干」は「高塩梅干」より体に悪い!?
梅干の形をした添加物
「低塩」の代償は誰に?
「おばあちゃんの手作り漬物」に怒り


第2章 食卓の調味料が「ニセモノ」にすりかわっている!?


特売醤油はなぜ安い
「しょうゆ風調味料」のつくり方
「1リットル1000円」と「1リットル198円」の違いは?
みりんにも「純米みりん」と「みりん風調味料」がある
「米だけでつくった純米酒」VS「米以外も使っている酒」
「米以外も使っているお酒」のつくり方
1本の純米酒から10本の酒ができる
値段だけを見て買わないで
塩にだまされるな
塩のうまみは海のミネラル
塩の情報公開を求める
酢や砂糖も「ニセモノ」がはびこっている
日本の食文化が崩壊していく
子どもたちは「まがいもの」の味を「本物」と思い込んでいる


第3章 私たちに見えない、知りようのない食品添加物がこんなにある


コーヒーフレッシュの正体は!?
水と油と「白い粉」でコーヒーフレッシュができる
「一括表示」の「裏側」で何が行われているか
「調味料(アミノ酸等)」の「裏側」に化学調味料あり
なんでもかんでも一括表示。こんな便利な法律はない
「表示免除」の「裏側」にどれだけ添加物がはびこっているか
食品業界も情報公開を


第4章 今日あなたが口にした食品添加物


知らないうちに大量の添加物を食べている現実
コンビニ大好き 独身サラリーマンN君の1日
N君は1日にどれくらいの添加物を摂取したか?
「普通」の主婦F子さんの1日
F子さんの摂取添加物はコンビニ生活よりひどい!?


第5章 食品添加物で子どもたちの舌が壊れていく!


秘伝のラーメンスープも「白い粉」の調合ひとつ
うまみのベースはみんな同じ―粉末スープ=スナック菓子=だしの素!?
化学調味料―使用量はうなぎのぼり!?
「天然だし」も化学調味料入り
たんぱく加水分解物―大豆を塩酸で分解!?
たんぱく加水分解物はうまみ界のスター
たんぱく加水分解物は「安全」か?
たんぱく加水分解物が子どもの舌を崩壊させる!
たんぱく加水分解物は天然だしか?
子どもにたんぱく加水分解物の味を教えないで!
魔法の色水
子どもが大好きなブドウ糖果糖液糖
急激に血糖値が上がる怖さ
お母さんも子どもも身を乗り出して


第6章 未来をどう生きるか


「毒性」よりも怖い食品添加物の問題
忘れちゃいけない食品添加物のメリット
食品添加物は「敵」か?
食品添加物の物質名なんかわからなくていい
食品添加物とは、台所にないもの
「台所にないもの」から「裏」を見る
食品添加物と上手に付き合う5つのポイント
台所にある食材は本当に全部必要か
食の乱れは国の乱れ
食べ物が安易に手に入ると思ってしまう子どもたち
食べることは命をいただくこと
食を軽く見た代償
子どもに親が料理をする姿を見せる
子どもには10年かけて教える
手伝いと片付けが「食育」につながる
「舌」は必ず取り戻せる
お父さんも家事をする
「まごころ基準」を持って
心ある消費者は、きっといる
無添加に甘えてはいけない
みんな食品添加物が大好き
4人に3人が食品添加物を支持している
あなたの小さな選択が食と心を変える


おわりに


加工食品のウソ、ごまかしを見抜く(安部式)添加物分類表
コメント
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
(あああああああああああああ 2010-11-15)
とてもすばらしいです 
(野の花 2010-11-15)
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