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息子の帰省 その12008-08-16
 東京に住む息子が、13日、お盆休みを利用して久しぶりに帰ってきました。もう2年半ぶりでしょうか?それも恋人を連れて!
 息子が恋人を連れてきてくれるなんて、感無量です!それに、ずっとずっと会いたかった礼子(あやこ)ちゃんでした。息子が好きになった人は、どんな人だろうと、私は、一緒に帰ると聞いてから、ずっと首を長くして待ちました。
 

 以前会ったときの息子は、25歳でした。それなのに、もう27歳にもなっていました。会うたびに、少しずつ大人になっていく息子。当たり前なのに、それが何とも不思議で仕方なく、言葉にはならない想いで息子を眺めました。


 駅まで迎えに行ったときに、初めて会った礼ちゃんは満面の笑顔でした!背格好、雰囲気も、ほとんど私の想像通りの人でした。
 若いふたりは、東京からサンダル履きでの帰省。・・・時代は変わったものです。いいですねえ、自由で。一昔前だったら、初めて訪問する家にサンダル履きなんて考えられなかったと思いませんか?なぜかしら、これも私を楽しくさせてくれました。
 それに、なにより若いお嬢さんが、家族同然に滞在してくれるなんて、家の中がとても華やぐのです!
 

 帰りに、自宅近くの産直市場で一緒に買い物をしました。
「お魚食べる?」
「食べる!食べる!・・・肉食いたいと思ったけど、福岡はやっぱ、魚やね!」
「キャー、安〜い!新しい〜!太刀魚が、大きいままで売ってる!・・・東京では、切り身しか見れないんですよ。あ〜、鯵も新しい〜!目がきれいだもん!」と礼ちゃん。
 礼ちゃんは、実家が老舗の魚問屋なので、若い人には珍しく魚を見る目がありました。


 動物が大好きな息子は帰る早々、礼ちゃんとまずクマの散歩に行きました。クマへのお土産のフリスビーを持って。礼ちゃんも負けず劣らず、大の動物好きだったのは、私をとても嬉しい気持ちにさせてくれました。


 久しぶりに息子に会うクマも、嬉しすぎて狂いまくっていました!クマは、感情をとても露わにするので、嬉しいときは表情が違います。
 クマの散歩から帰ってきた息子は、「明日、阿蘇に行こう!」と言い出しました。高校を卒業したくらいのころでしたか、何度か行った阿蘇のカルデラの風景が忘れられないのだと言いました。私も、阿蘇は大好きですが、お盆で渋滞が予想されるこの時季に行くことは躊躇われました。


 翌日(14日)のTVニュースでも、九州自動車道の福岡⇔鳥栖インター間下りの21km渋滞を報じていました。


 とりあえず簡単なお弁当は作ったものの、諦め切れない息子と気乗りしない私で、ダラダラと無駄な時間が経ちましたが、
「うん、それじゃあ、山越えをして長崎自動車道の東背振から入ろう!鳥栖を過ぎれば大丈夫かもしれないね。」と、やっとお昼前になっての出発でした。


 運転は、息子。滅多に運転する機会のない息子は、帰ってきたら運転したがります。後部座席に乗った私は、身を乗り出して緊張しながら見守りました。左折、右折、車線変更、スピード、後続車の状況など運転に慣れるまでは、私も気が抜けません。思わず足にも力が入ります。


 心配したほどの渋滞もなく、3時間ほどで阿蘇に到着しました。やっぱり、いつ行っても広々とした草原と連なる山々がきれいです!それに、阿蘇の楽しみは高山植物がたくさん見れること。
・ ・・しかし今回は、付き人だったので花を見るより、若いふたりを眺めている方が楽しかったです。(簡単なお弁当とはいえ、敷物を持っていくのも忘れていました。)
 お弁当を食べ終わったふたりは、牛を見に出かけて行きましたので、私は一人で紫色のギボウシや野バラ、ゲンノショウコ、ウツボグサを眺めることができました。それらの写真がないのは、カメラを川に落としてしまった礼ちゃんのために私のカメラを貸していたからです。・・・そうです、礼ちゃんは、クマの散歩のときに、カメラやコンパクトメモリーを小川に落としてしまったのだそうです。残念なことをしました。


 かつて見慣れた、草原に草を食む赤毛牛の阿蘇の風景が、黒毛牛に変わっていました。赤牛はほんのわずか。黒毛牛の方が味がよいからだとラジオで言っていたのを思い出しました。


 阿蘇に出発する前に話した娘との会話で、
「え〜!?お母さんも行くの?一緒に行ってもいいの〜?」と言われたのも思い出しました。
邪魔するなと言いたかったのでしょうが、車の運転が心配でしたからついて行きました。それに方向音痴だとはいえ、熊本までの土地勘は私の方がありますから。
 もう少し私が年を取ったら、親孝行のために「連れて行ってあげる」と言ってくれる日が来るかもしれません。
 “野の花”に見えるお客さまで、父の日もそうですが、母の日に、息子さんご夫婦が、お母さんを食事に連れてお見えになることがあります。私にすれば、息子のそんな姿など想像もできませんし期待もしていないのですが、息子の運転で後部座席に座っていると、ありうるかも?と思えてきました。いつも母親として握っていた主導権を、大人になった息子に譲り渡すときが来ているようなそんな気持ちになりました。


 娘に電話をしたのは私でしたが、「私も今かけようとしていたのよ!」と弾んだ娘の声!
「礼ちゃんの声を聴きたいでしょう?」
「うん、聴きたい、聴きたい!」


「いい娘でよかったねえ!」と、娘もたいそう喜んでいました。
何しろ私たちは、麟太郎の恋人に多大の関心を寄せていたのですから!


”その2”へつづく 
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