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あけましておめでとうございます2010-01-05
 新年明けましておめでとうございます。
 年末から寒波が押し寄せ小雪の舞う新年の幕開けでしたが、元日の夜の満月は、すばらしくきれいでした!
 私の新年は、大晦日のお泊り、宿明けでスタートしました。


 昨年12月初旬から個人宅でのヘルパー一本に絞り仕事をさせていただいているのですが、”お母さん”の認知度がこのところ急速に進行しており、私の稼働率もますますアップしていきます。


 いちばんの問題点は、昼夜逆転です。夜は明け方近くまで起きておられ昼間は夕方までお休みです。私が最初に通いだしたころは、お昼過ぎには起きられていたのですが、今では全くの逆転です。
 「このまま時計が狂うと、そのうち時間がずれて元に戻らないかしら?」とお嫁さんは、半信半疑で笑いながらおっしゃいますが・・・。
 問題は、お嫁さんが午前2時ころ”おやすみなさい”の声かけをされると、目が冴えてこられたお母さんのお話し相手に軽く1時間は捉ってしまうことと、ご家族が寝静まった後での転倒が頻繁にあることです。


 夜が深まるにつれてテンションが上がってこられるので、午前零時を過ぎるとお話し相手が欲しくなる時間です。トイレの介助をしようとしても、立ち上がってから便器に腰掛けられるまで、途中で動作が止んで延々と話し始められるのでなかなかトイレにまで辿り着けません。


 トイレをやっと済ませて、お話を途中で切り上げても、”おやすみなさい”のご挨拶から早や1時間以上は経っていますし、やれやれとベッドに入っても明け方の”ドスーンという転倒の音にまた慌ててお部屋に駆けつけるお嫁さん。
 今のところ幸い大きな事故にはなっていませんが、お嫁さんは落ち着いて寝る時間もありません。


 トイレの用足しも、だんだんご自分での処理が大変になってきました。パジャマのズボン、リハパン、下敷きパットの3点セットの上げ下ろしがなかなか大儀そうです。
 トイレは、ベッドの横に簡易トイレも設置してあるのですが、気分次第で家庭用のトイレにも歩いて行こうとされます。しかし、転倒はベッドの横でも多いようです。


 お母さんは、つかまり歩きでどうやら歩くことはおできになるのですが、なかなか足を交わすことができにくく、足を動かすよりも目前のものに取りすがろうと手を伸ばし掴み損ねて転倒されてしまうようです。
 一時期は、私も必死で歩行訓練をしようとしたのですが、ご家族やお母さんと話し合いの結果無理強いはしないことにしました。


 普通に会話はできるのですが、たった今お話したことの記憶が残りません。ご自分の家や、ご家族の把握ができないときがあります。ご家族だけでなく、お孫さんや姪御さん、甥御さんたちの将来の生活も心配で、常に金銭のことを心配されています。心配のあまり妄想へと発展していきます。・・・ほんとうは、何の心配も要らないのですけど。
 幻聴、幻覚もあるようで、その様子を熱心に話されます。時折被害妄想も出て来ます。夢見が悪いと寝起きが不穏状態になります。落ち着いていただけるまでにかなりの時間を要します。
 TVや洋画は、好んでご覧になり、今はTVも字幕がでますので内容はほぼ理解されています。


 週2回だった勤務も、週3回、4回と増え、年末から週一のお泊りも入れたのですが、このところの急激な変化でとうとう今週より週3回のお泊りをすることになりました。休みの日も、「今日、お泊りできませんかぁ〜?」と、私に気遣いながらも悲痛なお嫁さんのヘルプの電話がかかってきます。
 

 休みの日に、暢気にガーデニングなどをしていると、自分の自由で気ままな生活が、お嫁さんに申し訳なく思えて心配になってきますから、要請があれば馳せ参じるようにしています。
 2日も寝れない日が続けば、3日目はやはり持ちこたえられませんよねえ。ほんとうにお気の毒です。


 お泊りが増えれば、昼間やっていた掃除や料理などの仕事が手薄になってしまうのが心配ですが、今は何よりお嫁さんの睡眠時間を確保してあげなければなりません。できる限り頑張れるだけ頑張ってみる!とおっしゃるお嫁さんです。


 お泊りの日、夕食の片付けの後は、お母さんのお部屋でお話のお相手をしたり、一緒にTVや洋画を観て過ごします。TVや洋画は時々解説もします。その間、肩や足をマッサージしたり、繕い物をしたり、お部屋の整理をしたり、爪切り(夜なのに!)をしています。もちろん、トイレの介助も。
 たいてい明け方の4時を過ぎたら、「そろそろ寝ようかね。」とおっしゃいますが、寝る前のトイレが小1時間かかりますから5時になります。
 やっとベッドにお入れしたと思い、隣の部屋の布団の中で耳を澄ませていると、また物音。
「あ〜ら、お母さん、また起きられたんですかぁ?」
「ちょっと、部屋を点検しよった!」
立ち上がられるだけでも時間がかかりますので、それで、やっとお休みあそばすと6時近くなっています。それから、携帯に2時間後のアラームをかけて私も休みます。
 ほんとうは、お母さんのベッドの下に寝たいのですが、一緒の部屋で寝ることは拒否されます。もう少し認知度が進んだらベッドの真下で寝ようと思っています。

 
 2,3時間の仮眠の後、せめて1Fの掃除だけでもと思いながら仕事は限りなく、どこで割り切って帰るか心のせめぎ合いで、忙しさに突入されるお嫁さんを置いて帰ってしまうのは忍びないです。


 何とかお昼起きていただけるようにしたかったのですが、自由を阻害されるのはどうしようもない苦痛のご様子ですから、このパターンはどうにも崩せそうにありません。眠剤もあまり効果がありません。
 「私しゃ、70歳までしたいこともできず一生懸命働いてきた。やっと自由になったんだから自分が寝たいときに寝て起きたいときに起きる!誰にも迷惑はかけん!」
・・・うんうん、お気持ちは分かります。ご本人のしたいことをお手伝いするのが、ほんとうの自立支援なのでしょう。特別に恵まれたご家庭ですからできることです。


 余談ですが、お嫁さんは、悲しくなることはあっても怒ったり不機嫌になったりされることは皆無です。信じられないことだと思いませんか?
「私、怒った顔ができないんです!そりゃ、時々は夫に怒りたくなることもあります。だから、時々は、”私怒っているのよ!”という顔をするんです。でもねえ、どうも怒っている顔には見えないようなので効き目ないんですよね!元々顔がにやけているんでしょうか?!」
「つまり、顔が締まらないんですよね?」なんて、厚かましく応じながら大笑いをしてしまうのですが、すごい方だなあと思わずにはいられません。世の中、こんな方もいらっしゃるんですよね。ほんとに、いつだってニコニコなんです。脱帽です!!


 こちらのお宅に通い出して4ヵ月半、どちらが自宅か分からないくらい多くの時間を過ごしていますが、ご親戚のみなさまも親切にしてくださりとても居心地がいいです!


 末筆ながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 いつものことながら、まとめて書く羽目になりますので長文になってしまいすみません。
コメント
おめでとうございます。
大変な日々ですね。でも天使のようなお二人に看てもらい、なんとお幸せなお母さんでしょう。叉激務と思われず、お嫁さんをいたわりこれだけの長文さらりと書き上げ、すごいですねー!主人の母は98でなくなるまで、頭はさえてなまけたり、迷惑かけるのを気にするひとだったので、少し楽な気持ち持たれたらと思うほどでした。今も折々楽な嫁をしてる私、お二人に
頭が下がります。ご自分も大切にしてください。
(   (宙) 2010-01-13)
 宙さま、おめでとうございます!

 お母さんは、あれだけのお嫁さんに恵まれてほんとうにお幸せな方だと思いますが、でも、”幸せ”を感じることができるのは、その方の心のあり方ですよね?
 精力的、活動的に過ごしてこられた方ほど、人に迷惑がかかることに対して自分を追い詰められますものね。私たちも歳を重ねるごとに、自分の無力化を受け入れていく引き出しの準備が必要だと思わずにはいられません。しっかり学習ができればいいのですが・・・。

 さあ、雪も解けかけ、またこれから夜のお付き合いに出かけてきま〜す!
 いつもありがとうございます。
(“野の花” 2010-01-14)
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