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お母さんの施設入居2010-01-21
 お母さんは、とうとう月曜日(18日)に施設入居の運びとなりました。取り敢えずは、体験入居という形です。


 施設選びから、実際に施設にお連れするまで、ご家族は相当なご苦労をされました。ブルジョアなお母さんのお気に召す場所が第一で、お連れする理由のシナリオ構想も大変でした。


 理由は結局、お嫁さんの体調が悪く検査入院のためということになりました。元々はお医者様ですから、周りに体調が悪い人が居れば想像以上に心配をされます。それを盾に取り、いろんなシナリオで肉付けをして、騙し騙しの入居でした。


 思惑通り高級ホテル並みの施設で喜ばれましたし、お母さんはお嫁さんの身体が心配で「早く帰りなさい!」とあっさりとご家族を見送ってくれたそうです。夕食のときには食堂で、その場に居た方たちに「今日から入院しました○○と申します。よろしくお願いいたします!」とご挨拶をされたとか。(スタッフ数名+入居者3名)


 私も居室の準備のために行きましたが、ご家族の夕食の準備のために先に帰りました。帰って来られての報告を聴きながら、お母さんの言葉が悲しくいつまでも響いています。しかし、泣いて後追いされなかったのがせめてもの救いだったと、みなさん胸を撫で下ろされました。


 入居の前日辺りから、お母さんのピントがかなり正確になり認知症であることを忘れるようなことが多々ありました。「こんな状態なら施設にお世話にならなくても・・・」と、お嫁さんは何度も口走られました。
 大抵は、環境が変われば認知症の症状がひどくなりますが、緊張されたために覚醒されているのでしょうか?


 誰もが仕方ないと納得した上でのことですが、ご家族はやはり良心の呵責に苦しまれています。そして、息を潜めて施設での様子を見守られています。
「お母さんが居なくなってほっとした!」という感覚には程遠いです。


 私は、失業したのかしていないのか、何とも宙ぶらりんの格好で待機中?です。お母さんを刺激しないために、今のところお見舞いは控えています。でも、あんなに毎日一緒でしたから、会いたいです。
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