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庭のリニューアル作業2010-01-28
 仕事がオフになって、先週よりまたガーデニング狂に戻りました。毎日毎日暗くなるまで庭に居ることが私の一番の幸せです。


 こんなにガーデニングに没頭していると、ヘルパー先のお嫁さんにとても申し訳なく心苦しいのですが、今はどうにも手が出せないでいます。2,3日おきにお嫁さんからは、状況報告の電話がかかってきます。お母さんは、帰宅願望が強いらしく、ご家族は大変心を痛められています。しかし、私は傍観しているだけです。


 さて、そんな時間の中で、いよいよもう2月を迎えようとしています。春を目前にした庭は、頭が混乱するくらいたくさんのやりたい作業があります。


 3箇所の塀の設置もずっと気になっていました。昨年の秋に撤去したままの玄関前の花壇と離れとの間の塀。正面の、庭を取り囲むように立っている塀のフェンスへの取り替え、南側のお隣の納屋との堺の塀。塀設置の目的は、つるバラの誘引のためです。今、バラに本気になっています。超ビギナーです!


 庭を取り囲むフェンスは業者の方にお願いしているのですが、残りのふたつの塀をどうしようと思っていて、友達の雷山豆腐の野田さんに相談しました。野田さんは、交友関係がとても広く様々な職種の知り合いがおられます。


 「あっ、そう!ほんじゃぁ後で見に行くよ!」
早速来てくれて、「これくらいだったら俺がやってやるよ!明日の午後から来ま〜す!ダチ公を連れて来るけん!」
 いつも野田さんに相談すると、欲しいものが空から降ってきます。数年前の業務用の冷蔵庫も製氷機も、野田さんの空から降って来ました!


 翌日に改めて下調べをして案を練り、必要なものを用意してくれました。友達の工務店からもらってきたという材木なども。
「隣の納屋との堺の塀は、撤去する塀を使おうか?まだ何ともないけん使わにゃもったいないねえ。利用できるものは利用する!なるべく金をかけんようにせなね。」


 日曜日は、10時からお友達を連れて来て、午前中のうちにラティスの取り付けが終わりました。速〜い!


 ボランティアですのでせめてお昼は、用意しなくっちゃ!と、おにぎり、きびなごの唐揚げ、れんこんのキンピラ、大根と里芋の煮物、白菜の中華炒め、白菜の漬物。おにぎりは、9個も握っていたのですが全部食べられてしまいました!私の手は、男性にも負けないくらい大きくグローブのようなのです。従っておにぎりも特大!


 「ム!うまか!ム〜ン!うまか!ウ〜ッ、うまか!米の炊け具合がよかねえ!」唸りながら食べ続ける野田さん。
「白菜漬けもうまか!このれんこんのキンピラがまた好物で!ム〜ン!」
「この握り飯、全部食べていいと?・・・俺、何個食べたかね?」
野田さん5個で、山下さん4個!・・・私の分は、また握り直しました。
 こんなに美味しそうに絶賛しながら食べてくれるなんて、最高の食客です!・・・お腹が空いていただけかな?
 賑やかな昼食が終わって外に出ると、野田さんのお友達が更に二人助っ人に来てくれました。


 古くなった塀を撤去したり、お隣との堺に杭を埋めるための穴を掘ったりしてくれています。この古い塀には、大株になった木香バラと赤いミニバラがクネクネと絡み付いていましたし、手前のほうには新設の花壇に花たちの苗がびっしり育ちつつあります。
 花壇に板を渡し、バラのつるをとても丁寧に解いてくれました。花壇の花たちも、完全無傷でした!
 庭を取り囲んでいた木塀を撤去すると(していただくと)光が庭中に満ちてパッと明るくなりました。それに爽快な開放感!
 今まで、余裕なかったものなあ・・・!
 3時前には完了です!何と速いこと!
 お一人は、お茶を待たずに帰られました。
 真ん中が野田さんです。どの方も、良いお顔されているでしょう?!高校時代のお友達なのだそうです。


 1月24日(日曜日)、とても暖かな快晴のお日和でした。
 もう終わったと思っていたのに、25日(月曜日)、また野田さんが防腐剤とバーナーを持って来てくれました。板を継ぎ足した部分が色が違うので仕上げなのだそうです。
「気にせんでいいとよ、自分の仕事してて!」
 おかげさまで、いい色になりました!


 野田さんとの出逢いは、“野の花”を始めるころからでした。
 ”雷山豆腐”のご自宅の店舗にお豆腐を買いに行ったとき、奥さまが、「末永とか王丸とかはどんな?あそこは明るいし気持ちよかよ!」と言ってくださったのです。店のための物件を探しあぐねて、今日はどちらに車のハンドルを切ろうかと頼りない日々を過ごしていたときでした。
 早速その足で走りました。車を降りて歩いて小道もすべて歩きました。そして見つけたのが現在の場所でした。忘れられないご縁になりました。



 この野田さんのお豆腐は、本物です!お友達に無農薬の大豆を作ってもらって、ニガリを入れ手練で作られています。お醤油をかけないで食べるとその美味しさがよく分かります。大豆の香りと大豆の甘さ!
 一昨年、奥さまを亡くされて、ご自宅の店舗は畳まれましたが、JA直轄の”伊都菜彩”や二丈町(糸島)の”みちくさ市”などで買うことができます。普通のお豆腐の倍以上の値段ですが、まともなお豆腐はこれくらいが妥当だと思います。一日200丁しか作らないのだそうです。


 引っ越しも済んで店を始める前には、「商売のノウハウを教えてやる。」と真剣に数時間話をしてくれたこともありました。その時に、障害者の息子さんの話もしてくれました。


 奥さまが病気になられたときは、時々料理の差し入れをしていました。
 「人間、死ぬときは死ぬちゃけん、寿命は仕方んなか!料理は、慣れているからどうってことないよ!」と明るい笑顔を作りながら、いつも快活さは変わりませんでしたが、悲しみに蓋をした野田さんが不憫でした。ちょっとネジを弛めてあげると大粒の涙をボタボタと落とす人です。


 知り合ったころに聴いた息子さんの話で、私はすっかり野田さんのファンになりました。いつか、そのお話をブログに書きたいなと思っていました。野田さんからは了解をいただいていましたので。


 やっと、最近余裕が出てきたので、野田さんに言いました。
「息子さんのお話だけど、どうしても書きたいんだ。今度改めて取材してもいいかな?お昼ごはん付きで。」
「いいよ!じゃ、今度の月曜日に!」(日、月は定休日です。)


 信じられないようなすごい感動のお話なんですよ!世界一のお父さんのお話です。
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