沢蟹に続き、この時期には、友達のご主人が掘ってこられた自然薯(じねんじょ)をよくいただきます。
今の季節は、葉っぱはまだ残っていて、このように紅葉しています。
この蔓の下を掘ると自然薯が入っているはずなのですが、普通の人はとても掘れません。と言うのは、”無傷で”と言う意味です。
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友達のご主人は、自然薯堀りの名人です。
1m以上もあるものを、全く無傷で堀り上げます。
それも、収穫数は100本を下らないでしょう。
赤土質の石や岩がゴロゴロしている所を、傷を付けずに掘るのですから、
技術と根気と体力がものを言います。
市販のものが、数千円の値を付けているのも納得できます。
折ったり、傷を付けたりすると値打ちが下がります。
友達のご主人の自然薯堀りは、山に雪が降るまで続きます。 |
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ところで、食べる段になるとこれが、天然だけあってひじょ〜に美味しいんです!
お吸い物や天ぷらでも美味しいですが、やっぱり、麦ご飯にかける”麦とろ”でいただくとたまりません!
すりおろす傍から、灰汁(あく)のため黒くなってきますが、粘りが強すぎて、やわいお餅くらいの硬さです。(この画像のは、なぜかあまり灰汁が出ませんでした。)
これを、すり鉢に入れてだし汁で少しずつ、少しずつのばしていきます。
だいたい4倍〜5倍にのばします。濃すぎると、喉越しが悪いです。
たったこれだけの量でも、粘りがありすぎるので、小一時間はかかります。
”とろ〜り”ではなしに、”とろとろ”でなくてはいけません。(すみません、私の好みです。)
”麦とろ”の風味は、この上なく感動的なすばらしさなのです!!
自然薯をいただいたときは、お客さまのメニューの中にもお入れしています。
最近では、畑で作る自然薯が販売されていますが、やっぱり自然薯は、天然でなければ自然薯ではありません。
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