紫蘇の実の 炊ける匂いに 祖母偲ぶ
しその実ができるころになると、毎年欠かさず作るのが「しその実の佃煮」です。
母代りだった祖母が、教えてくれた味のひとつです。
唐辛子の葉の佃煮もそうです。(唐辛子の葉は、もう少し寒くなってからです。)
兄もその味を懐かしがるので、秋になると必ずお裾分けをします。
家中、しそや唐辛子の匂いが充満します。
しその実をしごいて真っ黒になった指を見ていると、祖母の手も鮮やかに浮かんできました。
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色褪せた 陽射し似合いて 秋野芥子
(アキノゲシ)
広々と 刈田寂しく 藁香る
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溝蕎麦の 水面に映えて 川流る
溝蕎麦を コンペイトウだと 遊びし日
ミゾソバという名前を知ったのは、大人になってからです。
子供のころは、コンペイトウの花と呼んでいました。(私だけ?)
つぼみは、ほんとうにコンペイトウのような形をしています。
美味しそうに思えて食べたこともありました。
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落ち穂食む ウリボウの背に 秋流る
のどかな昼下がり、クマと散歩をしているとイノシシの子供が盛んに落ち穂を拾って食べている光景に出くわしました。
稲田を荒らしに来るというのはよく聞いていましたが、白昼、それも落ち穂を食べに来ているのを見てびっくりしました。
私の姿を見ると、慌てて向こう側へトコトコと逃げていきましたので、ズームしても小さくしか写すことができませんでした。
横に並んだ画像は、かなり拡大していますのでぼけていますが、顔だけは確認することができます。
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