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如月はしゃがんで見つける淡き春
♪春は名のみの 風の寒さや〜
って歌い継がれている有名な歌があります。
幼い頃から歌っていて、風の冷たさを感じるときについ口を突いて出てくるのがこの歌です。
今まで何の疑問も思い浮かびませんでした。
だって、2月はほんとうに肌寒いですもの。
でも、考えてみると、立春が過ぎても風は確かに冷たい、体感的には冬だけど、決して”名のみ”ではない・・・のです。
緑が少なくて、咲いている花たちも少なくて、まだまだ冬枯れの季節なのですが、大地の上はもうすっかり春の準備が始まっています。
それこそ、しゃがんで見つけなければ見つからないような初な春です。
こんなことを思うようになったのは、近年俳句などに興味があって正岡子規の「歌よみに与ふる書」を読みかじってからです。
和歌などを子規流に斜に構えて読み返してみると、今までの想いとは違った新たな発見があるものです。
この歌のイメージとなったのは、長野県の安曇野ということですが、内陸部できっと寒さが厳しいのでしょうね。
”安曇野(あづみの)”、なんてすてきな名前でしょう!
NHK朝ドラの”おひさま”の舞台になりました。
長野には、たくさんのすてきな名前がありますね。
蓼科、軽井沢、小諸、諏訪、駒ヶ根、白馬、千曲、信濃・・・音の響きだけでもなんて詩的なのでしょう!
まだ一度も行ったことがないですが、ずっと憧れの地です。
私は、一年中で二月がいちばん好きです。
いちばんワクワクさせてくれる季節です。
お花いっぱいの庭を夢見て、時間に追われながらガーデニングの仕上げをする季節でもあります。
花壇や冬枯れの田んぼやあぜ道に春の訪れを見つけるのがとても楽しみです。
樹木のほんのわずかな緑の芽吹きにときめきます。
光がどんどん明るくなって、暖かな東風が野山を撫でるように吹き下ろすと、日ごとに春が進んでいきます。
冬枯れの田んぼでささやく小さき花
如月は弾ける予感初な春
東風吹きて光のタクトシンフォニー
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