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庭石の採取2007-01-15
 雨が降ると、庭の足場の悪さが気になっていたので、石畳を作ろうと思い立ちました。寒いこの時期が、肉体労働にはもってこいの季節です。
 クマとのいつもの散歩道で、あちこちの田んぼの脇にたくさん積み上げられている石の山に目を付けていました。田んぼに入っていた石が、それほどたくさんあったのでしょう。
 そこにある石の多くは、千枚岩のように、平らな面をした小ぶりのものが多く、石畳にはもってこいの石だと思っていました。緑がかった青い色のきれいな石です。丸っこい少し大きめの石は、花壇の縁石用に(花こう岩かな?=まさ土の原料なのだそうです)。
 乗用車のトランクに積めるだけ積んで、4杯運びました。一度の積載量は、100kgはあったと思います。車体が、低く沈み込んで車が動くかなと案じられたほどです。
 量を考えると、気の遠くなるような量ですが、何も考えずに1個1個運んでいるといつの間にか終わってしまうものです。
 しかし、それだけの量があっても、庭に置くと極わずかな量にしかなりません。
 幸いすぐ近くに小川が流れています。元々、そこにある石なのです。高い石垣に囲まれた川ですが、降りる箇所が何箇所かあります。長靴を履いて、そこの石も拾うことにしました。
 こんな田舎に住んでいると、欲しい自然界のものがたやすく手に入るのは幸せなことです。石でも、土でも、竹でも、木材でも、苔でも・・・。
 しかし、川を歩きながら一つ一つの石を運ぶのは至難の業なので、川に入っていて、石垣の上に上げることを考え、2m程もある石垣の下に、石を積み重ねて足場を作り、ひとつずつ放り上げることにしました。重いものは、手を伸ばして、どうやら上まで持ち上げました。筋力の弱ってきた私には、いい運動でした。
 少々骨の折れる作業ですが、川は清流です。夏には、たくさんの蛍の乱舞する川でもあります。そして、そこにある濡れた石たちのきれいなこと!悠久の歳月が生んだ結晶のすばらしさよ!私はいつも間にか、艶やかな石たちの虜になってしまい、ワクワクと童心に戻って川遊びをしている自分に気が付きました。子供って、遊ぶときには疲れたりはしないものですが、石を選んだり、運んだりしてまさに、一人悦に入っていました!
 
 そんなわけで、さらにもう一杯分を運び帰りました。庭の、足の踏み場もないくらいに溜った石を見ながら、上気した顔で心地よい偉業の?達成感に浸っていました。
 と、家の前の小道をお向かいの有弘(くにひろ)さんご夫婦が、家に戻って来られたところでした。
「こんにちはぁ〜!」と、私は、元気ににこやかに声をかけました。
「あらぁ、おったと〜?今日は、子供たちのお迎え当番の日やったとよ〜。」
「え〜・・・・・!!」
 自主的ですが、小学生の下校時の見張り役の当番が月に2度回ってきます。私は、有弘さんご夫婦と3人組でその役目を引き受けているのですが、川遊びに夢中になって、すっかり忘れ果てていたのでした!何というドジ!
 有弘さんご夫婦は、何もなかったように笑って「よか、よか・・・」と言ってくれましたが、達成感と満足感は、たちまちのうちにシューシューと萎んでしまったのでした。あ〜あ〜!ごめんなさい、でした!恥ずかしいです。


 岩石に知識など全くない私は、せめて自分が採って来た石が、どんな種類の名前なのかくらいは知りたいと思い、インターネットで懸命に調べました。花こう岩、玄武岩、変成岩・・・など、名前を聞いたことがあっても、いやぁ、本当に何も知らなかったことを思い知りました。  
 結局、私が求めていたものは、どうやら「緑色片岩(りょくしょくへんがん)」という名前ではないのかという結論に達しました。(違うかもしれません。)


「緑色片岩」
この岩石は非常に堅く割れにくい。片理面に沿って壊れるので、ブロック状の露頭になります。緑黒色・淡緑色・褐色と色の異なる部分が数cm〜10数cmの幅で縞模様をしていて、縞が幾重にも曲っているものは極めて美しい。


片理(schistosity):
片状構造とも、柱状・針状または板状・鱗片状の結晶が一定方向に配列して生ずる線状または面状の構造。片理は結晶片岩を特徴づける構造で、雲母・緑泥石・滑石などの板状結晶の配列、または、角閃石・緑れん石などの柱状結晶の面状配列によってできる(地学事典:平凡社による)。
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