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早春のおもてなし2007-02-11
 今を盛りに咲き乱れるオオイヌノフグリは、朝日を浴びて咲き、咲いたら数時間で散ってしまうようなはかない花です。きれいだから摘んで家に飾ろうとすると、家に入るまでに散ってしまうので、家で花を楽しもうと思ったら蕾のときに摘まなければなりません。そうすると、お客さまが見えられるお昼の頃、箸置きに生けた花も、テーブルに生けた小さな花瓶の花たちも一斉に咲いてくれます。さわやかなコバルト・ブルーと葉っぱの緑のコントラストがたまらなく好きなのですが、お客さまが「きゃー、かわいい!」とおっしゃってくだされば、私は、大満足です!
 今からは、どんどん春の野草や山菜が出てきますが、最近楽しませてくれているのは、ふきのとうやのびるや芹(せり)です。これらの野草は、私が子供の頃から親しんでいる懐かしい味でもあります。
 この画像がふきのとうです。蕗(ふき)の花です。花が咲いた後に、蕗の葉が伸びてきて繁りだします。
 このふきのとうの香りを嗅ぐと、外はまだ寒くても、「ああ〜春だぁ!」と大地の春の到来を感じます。野草では一番早い春の使者です。香りとほろ苦さは、まさに早春の味です。
 “野の花”での、料理方法は、天ぷらや大根や里芋、豆腐にかけて食べるふきのとう味噌です。蕗が採れるようになってから作る”蕗の佃煮”の香り付けにも使います。それまでは、茹でてフリーザーで待っててもらいます。
 これは、のびるです。のびるは、ここの地元の方も余り知らない方が多く、私が、懸命に土手を掘り起こしていると「何ばしよっとぉ?そりゃぁ、食べられるとね。」と驚いたように通り過ぎて行かれます。(いえいえ、ただのご愛想かもしれません。きっとそうです!)
 のびるは、玉葱とらっきょうを合わせたような味で、大昔から食べられていた野草だそうです。球根の大きさは、大きいもので2〜3cmくらいです。 胃腸を丈夫にし体を温める効果があると言われます。
 天ぷらや、味噌との相性もよく、茹でて酢味噌で食べるのが美味しいと思います。
 6月頃に可憐な白い花を付けるのですが、咲かないで、そのままむかごになってしまったりします。
「ほ〜、のびるですかぁ!」と言ってくださる方は、昔、田舎にお住まいで食べていらしたのでしょうね。


 懐かしい味がするのは、幼い頃、いつも祖母が庭や野原に生えていたのを採ってきては、サッと作ってくれた素朴で質素な味への郷愁もあるのでしょう。春の七草摘み、のびる、つくし、ふきのとう、そしてわらび、ぜんまい、茶摘みなど、私にとっては、祖母と一緒に過ごした日々を思い出す時間でもあります。


 余談ですが、一般には、自然薯の蔓にできるものを”むかご”と言います。しかし、それだけではありません。植物の葉や茎にできる、種のような繁殖の働きをするものです。成長したニンニクの茎の上にも、たくさんできます。花も咲かずに種になるのは不思議です。
 

 「むかご」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%80%E3%81%8B%E3%81%94
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