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新顔のベランダの食客2006-06-06
 数ヶ月前から、白い雄猫がベランダで昼寝をしたり、夜中に、2階のうちの猫の通り道の窓から侵入して、食糧を荒らすようになりました。テーブルの上にたくさんの足跡を残し、食パンだって食べられてしまいます。
 先客で、数年前から、別の白い猫がまるで我が家の猫のように、ベランダに居ついていました。この子の名前は、シロちゃんです。野良猫ではないのに、うちの娘のキジーと仲が良く、また、うちのご飯が気に入っているのか、自分の家で過ごすより多いのです。私も、娘のボーイフレンドなので優遇していました。
 ところが、新顔のシロが現われるようになってから、ベランダですざまじい決闘が行われるようになって来ました。雄猫同士の本能なのでしょう。おびただしい血痕と、白い鶏の毛をむしったような毛が一面に散乱します。新顔のシロも傷を負いますが、少し年を取ったシロちゃんは、いつも瀕死状態のダメージを受けます。
 新顔のシロは、テリトリーも広く、あちらこちらで喧嘩をしては、ボスの地位を不動のものとしているようです。こちらのシロのことを、「ツヨシロ」(強いシロ)と呼ぶことにしました。シロの敵は、私にとっても敵でした。
 しかし、ある日近所の家で、硬いお餅を食べられたことを聞きました。
 「そんなにまでお腹が空いていたのか」と急に不憫になりました。
 猫だって命を持った生き物。生きるために必死なのです。
 「飢えることは、どんなに辛いことだろう」と考え出すと、もう放って置けなくなるのが私の性分。
 他のお宅の食糧を荒らされないためにも、うちでご飯を上げるようにしました。
 田舎ですから、糞尿で迷惑をこおむったという話は聞きません。
 (猫嫌いの方が読まれたら叱られそうですね。)
 おっとりとたおやかに身繕いをする我が家のキジーとは対照的に、オドオドしながら皿に盛られたキャット・フードを息もつかない勢いで食べ尽くします。
 私の足音を聞いただけで物陰に隠れていたツヨシロが、律儀にもドスの利いた声で返事をするようになりました。
 それにしても、シロは、全く寄り付かなくなってしまいました。
 私が外に出ると、鳴きながら走り寄って来ていた子でした。
 いつの日か、3匹の猫が仲良くベランダで昼寝をしたりする日が来ればいいです。
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