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ワカメ採り2007-03-06
 志摩の海岸にワカメを採りに行きました。車で30分ほどの距離です。今日の干潮は、夕方の5時でした。(朝は、4時過ぎ。)


 3〜5月が一年で最も潮の引きが大きく、”春の大潮”の季節です。中でも5月は、この昼間の干潮時の潮位が、一年で最も低くなる時期にあたるようです。(貝堀りはこの頃が適しています。)かなり沖まで歩いていくことができ、日ごろは海の中に沈んでいる岩肌が、お日さまを浴びることができる数少ない季節です。11月から12月の頃も大潮があり、干満の差は大きいのですが、干潮の時間帯が夜なのは残念なことです。


 昔は、アサリ貝やサザエ、あわび、シジミ等もよく獲りに行ったものですが、近頃は専ら、ワカメとひじきになりました。ワカメは、今が旬です。柔らかなワカメも、だんだんと硬くなっていきますから。


 毎年のことながら、私がワカメを採りに行く日はとても寒い日です。あんなに暖かな日が続いていたからと喜んでいたのに、今年も大潮の時期になると寒くなってしまい、最高気温が、6度くらいまでしか上がりませんでした。


 でもでも、岩場にびっしり生えている上等なワカメを見たら寒いことなど忘れてしまいます!干潮時の小一時間のうちに早く採ってしまわなければならないからです。お客さまにお出しする分もですが、「あの人の分も、この人の分も・・・」と人に上げるのも楽しみで採りまくります。総収穫量は、ごみだし用の大袋に軽く一杯分くらいでしょうか?(こんなにたくさん採ってる人は見たことがありません。)
 採りながら、自分の強欲さに毎年ながら驚かされます。足元のワカメしか眼中になく、深みに入り込んでいくのさえ気が付かないことがあります。そして、もっと深いところに大きくて立派なワカメが、ヒラヒラと揺れているものですから、もう泳いででもなんとかそれを採りたいものだと思ってしまいます。しかし、じっと我慢しました。
 鎌を持った手と、ワカメの大量に入った大き目のスーパーの袋を持ちながら、寒風で洟が出てきても、少々深めの水の中では手を放すこともできずお手上げ状態です。(こんな顔だけは誰にも見られたくないです。)まさに強欲の皮の突っ張った顔という他ありません。それでも、テンションも上がり、歳も忘れて完全にガキ状態になってしまう自分が、楽しくて仕方がありません。・・・・・こんなときの集中力は、すごいものです!(肝心なときに発揮して欲しいものですが。)
 この時期になると、気温は低くても海水の温度はぬるく、腰まで浸かっても寒さは感じません。寒いのは、水から上がって寒風にさらされる時です。手もかじかんで指の自由が利かなくなってしまいます。
 いよいよ潮が満ちてくると、今度は、砂浜に打ちあがったものを海水で洗いながら拾って回ります。気が付くと辺りにはもう人影もありません。それはそうです。陽はもういつの間にか沈んでしまっています。地面も見えなくなってくるといくら欲張りな私でも帰るしかありません。


 重い重い袋を必死で車まで運び、車のエアコンを効かせて冷えた身体を温めながら帰路に着きました。道すがら、あちらに寄りこちらに寄りして配って回り、結局私の取り分は、5分の1くらいになっていました。それでもみんなが喜んでくれたので良かったです。家の中は、潮の香りでいっぱいです!
 今度の大潮は、3月20日(火)16時半ころです。


 この画像は、去年のものです。(今年は一人で行きましたので写真がありません。)
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