トップ 庭のアルバム 野の花ブログ Myレシピ
      
 ※各画像をクリックすると、拡大画像がご覧になれます。
花の観察2007-03-20
 「庭の花アルバム」を作り始めてまもなく1年になります。
 上等なカメラでもなく、腕が良いわけでもないので、花たちには申し訳のないような写真しか撮れないのですが、写真の良し悪しはともかくとして、マクロ撮影でじっくり花たちを見つめることができるようになったことは、すごいことだなと思っています。


 この画像は、ミツバアケビの花ですが、つい1週間前までは、ほとんど葉っぱはありませんでした。暗紫色の大きめの花が雌花で、フジの花のように垂れ下がっているのが雄花です。先端の雌花から雄花までは3cm程度の小さな、まるで目立たないひそやかな花です。赤ちゃん色の葉っぱと色が似ていることもあるでしょう。
 冬中、木枯らしにもめげず枯葉を付けていたのですが、新芽の芽吹きで押し出されて交代したようです。
 裏のベランダに這わせて5年になるのですが、今年初めて咲いたのか、去年も咲いてくれていたのか、生まれて初めて見たアケビの花でした。
 ・・・そうです!今まで実が生らなかったので初めて咲いてくれた花でしょう。
 この”姫サカキ(ヒサカキ=姫榊)”も5mmほどの小さな小さな花です。カメラを向けていなければ、こんなに可愛い花だったなんて気が付かなかったと思います。顔をくっつけて写しているうちに、へ〜え、こんな香りがするんだ!とびっくりさせられます。小枝を折って部屋に持ち帰ると、部屋中がこの甘い香りでいっぱいになりました!
 木の種類によって、雌雄異株のものがあるようですが、この木は、どうやら雄株のようです。雌株の花にはめしべだけ、雄株の花にはおしべだけがしか付かないというのも面白いです。


 花びらが、何枚付いているのか、その花びらは、くっついているのか離れているのか、雌しべや雄しべがどうなっているのか、花びらにこんな模様が付いていたとか、じっくりと観察するということは、何というすばらしい感動が隠されているのでしょうか?肉眼で見えない産毛まで見えるのもすごい驚きです。


 ごく当たり前のことですが、小さな花にも小さな花の世界があって、人の驚きや感動とは無関係に、ただひたすらに無心に生きているんですね。
 花に限ったことだけではなく、どこに目を向けるかで、その世界が大きく広がってくるのだと改めて考えさせられています。・・・小さかったのは、自分の目や心でした。
このブログの内容にコメントします
前の記事へ
次の記事へ

Copyright:(C) 2003 Nonohana All Rights Reserved