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生まれ変わった鍋たち2007-03-22
 もう、ずいぶん前のことになります。柄の取れてしまった鍋が使えなくなり、修理を頼んで1年半。やっと生まれ変わって戻ってきました。
 預け先は、“野の花”のオープン時に店の内装をやってくれた百(もも)ちゃん宅でした。(“野の花の仲間たち”参照)


 当時、彼女は27歳の独身でしたが、今は、2児の母になっています。夫の隆ちゃんは、実家の鉄工所の仕事を手伝っているのですが、彼の腕を頼んで、“野の花”でもオープン時に玄関の手すり、洗面所のタオル掛け、こたつ部屋の電気の笠などを作ってもらいました。
 余談ですが、こたつ部屋の電気の笠は、500円の銅の洗面器を加工してもらったものです。
アイディアは、百ちゃんでした。
 彼女は、ガラクタとしか思えないようなものを巧みに芸術品に仕立てるのが得意で、天才肌だと私は思っています。


 今度の鍋も、彼女のセンスを信頼して、仕上がりはいつでも良いからと預けていたものです。実際に、鍋の数はたくさんありますので困らないのですが、しかし、鍋自体はどこも悪くないのでとても捨てる気にはなりませんでした。
 私は、何でも長〜く、大事に使うのが好きです。捨てるのは、もったいないのもありますが、捨てられる彼らが可哀想でたまらないのです。
 この鍋は、実は片手付きのフライパンでした。取っ手の中央部分は、以前片手の取っ手が付いていた時の名残です。
 鍋自体は上質で重たいので、鍋の重さに耐え切れず取っ手が折れてしまっていたのです。
・・・しかし、考えてみれば、この鍋はもう20年以上も使っていたのですから当然の結果です!


 すごいな!この分だと孫の代まで使えそうです!孫も、ものを大切に使ってくれる人であればいいのですが。しかし、残念ながらまだ一人も孫はおらずお目にかかれるのも定かではありませんけれど・・・


 鍋職人ではない、この素人っぽい仕上がりに、私は、大いに満足しています。デザインは百ちゃんで、技術は隆ちゃんでしょう。どんなに彼らの手作りの温かさが伝わってくるでしょうか。 
 彼らは結婚後、糟屋郡久山町の、自分たちでデザインした新築の家に住んでいます。百ちゃんのアイディア一杯の、ちょっと類を見ないくらい面白い家です。外観の画像がないのが残念です。


 連絡もなしに届けてくれたのは昨日でしたが、また近所のおばあちゃんが亡くなったので、私は、お葬式の”おとき”の用意で不在でした。
会えなくてとても残念!
 百ちゃんは、私が大好きな人のひとりです。


 「代金なんか要らんとよ、最初からそのつもりだったんだから・・・」なんて、電話の向こうで彼女は言いましたが、そんなわけにもいきますまい!
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