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スモール・ターシャ・ガーデン2007-05-28
 お昼から所用で、熊本市内にある兄のところに行ったのですが、その道中、山鹿市鹿央町にある、母の従姉妹のところに途中下車しました。目的は、彼女の庭を見ることです。


 母の従姉妹は、先月末に“野の花”に来てくれた親戚の一人です。大人になってからのお付き合いは、まだ2年程度にしかならないのですが、血筋なのか植物のことでとても気が合って、お互いに話し出すと止まらなくなります。
 彼女の魅力のひとつは、かの有名な”ターシャ・チューダ”の庭さながらのスモール・ターシャ・ガーデンを持っていることです。
 400坪の土地に、お気に入りだけを集めた、数え切れないくらいの樹木と、花々が植えられています。
 好きというのを通り越して、動植物博士とでも言えるような専門家的な人です。・・・植物だけでなく、鳥や昆虫にもめっぽう詳しいです。3歳から、マイ・ガーデンを持っていたといいます。
 

 数年前までは、茨城県取手市に32年ほど住んでいて、好きな山登りの際に筑波山や八ヶ岳のどんぐりの実を拾ってきては実生の苗を育て上げています。(どんぐりとは、ブナ科の実の総称です。)
 しかも、九州への引越しの際、その育て上げたものを2tトラックに満載で持って来たというから驚きです。(家財道具は、別トラックです。)


 2月に、植木市に連れて行ってもらったことがありますが、葉っぱ一枚も付いていない樹木を見て、ひとつひとつ私に説明をしてくれました。
「これは、こんな花が咲くの・・・、これは同じ仲間だけど、花の色と葉っぱの形が少し違うのよ・・・」
 雨降りの日で、お客さまが少なかった会場の植木屋さんは、みなさん、それぞれの小屋に引っ込んでいたのですが、彼女のあまりにも詳しい説明を聞きつけ、びっくりして小屋から飛び出してきましたっけ!
・・・毎年開かれる植木市では、顔なじみになった植木屋さんの方が、彼女に訊くのだそうです。

 彼女とお付き合いをするようになって、みすぼらしかった“野の花”の庭が、少しずつ変化を遂げて来ているのは、実は彼女のアドバイスと協力のおかげなのであります。


 季節ごとに、どれ程の花苗や種をいただいているのでしょうか?いただきに行ったり、送ってきたり。
 樹木や花は好きでも、ちっとも知らなかった名前を、徐々に覚えていったのも彼女のまめなご教授のおかげです。


 “野の花”のHPで、庭の花々をUPしていますが、名前が分からないときに空白にしていることがあっても、大抵は、その日のうちにメールが届き、名前が埋まります。
 花と一緒に、チョウチョや蜂が写っていることがありますが、その昆虫の♂♀の区別まで知らせてくれます。


 また、彼女の庭には、花木も多いのですが、果樹も多く、ブルー・ベリー、いちじく、りんご、柚子など、生のものや、ジャムにしたものも食べきれないほど送られてきます。
 しかも、瓶に貼られているラベルは、彼女が撮影した画像での手製のものです。
 数年前から、パソコンを扱うようになった彼女ですが、花の撮影と加工、ラベルなどを作りたいがために始めたと言います。もちろん、メールやお手紙での花便りもそのひとつです。


 お付き合いが始まったころ、私の店のネーミングが、“野の花”で良かったと、非常に喜んでくれました。


 鹿央町というのはかなり山あいの町ですが、彼女の庭だけは、すばらしく光っています!
 私のわずか数年のガーデニング歴では、まだまだですが、彼女の”スモール・ターシャ・ガーデン”を見習って少しでも近づきたいものです。
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