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のったり、もったり川内川2007-05-29
 熊本に行ったついでに、また鹿児島県の湧水町(ゆうすいちょう)に行ってきました。
 湧水町というのは、平成17年3月22日、鹿児島県姶良郡吉松町及び栗野町が合併し、新たに誕生した人口12,000人にも満たない小さな町です。


 のったり、もったりと大らかに流れる川内川、めちゃくちゃに明るくひろ〜い空、どこまでも続く田園風景、彼方には、えびの高原と霧島連山が夏色に染まってつながっています。


 土地の”気”というものがあって、磁場がいいのでしょうが、この土地に立つだけで癒される想いがするのです。
 色んなところに旅行することもないので、あまり知らないのですが、今まで”気持ちがいい”と感じた土地に、屋久島、高知の四万十川や足摺岬がありました。
 そんな町に住む800坪の友人宅も、私にとってはたまらなく嬉しい場所です。
 全く手入れをしていない広大な庭は、チガヤが一面を覆っていて、自然のままに野の花が咲きたいように咲いていました。この画像は、ルドベキアとヒメジョオンです。
 阿蘇の草原のミニチュア版がここにあります。


 少しだけ高台にある友人宅は、周りの家から見えることもなく独立しているため、何だかとても落ち着きます。庭に立てば、川内川も霧島連山も見えます。
 2両編成で走る夜汽車の、線路や鉄橋を渡る音はレトロ調で、遠い昔の思い出をたぐり寄せます。


 家のテラスの前には、こじんまりした柿の木があって木陰を作ってくれています。
 このテラスのテーブルで、鳥たちのさえずりを聴きながら、のんびりとした朝食や昼食を採ります。いつもの私の日常の慌しさから考えると、信じられないくらいのゆったりとした時間が流れていきます。この澄み切った空気と風景が一番のご馳走です。
 今回は、庭の中にある少し高台の草の中でも、お昼のおにぎりを食べました。草むらに寝転びながら見上げる空は、とてもまぶしかったです。・・・久しぶりに、流れる雲をゆっくり見た気がしました。


 朝、昼、夕には、町役場から時間を知らせる音楽が流れるのですが、正午には「恋は水色」が風に乗ってやってきます。


 今年の春には間に合いませんでしたが、来春こそはチガヤとともに可憐な野草たちの茂る庭に仕上げたいと、他人の庭を私の勝手な構想で一杯にしています。
 昨日ご紹介した、山鹿の”スモール・ターシャおばさん”も、春の花が終わった庭の花々の種を採取しているところですが、幾種類もの種を、このチガヤの原にばら撒いて、”ヒゴタイ公園”や、”野の花の郷”を再現させようと張り切っています。
 「普通の花壇ではないから、穴を掘って一箇所ごとにスプーン1杯ずつくらい種を蒔くのよ。1カップ分ずつくらい溜ってきているからね!そうするとネ、無駄になる分もあるけど必ず育つものがいるから。そして、チガヤに寄り添って花たちが育っていくのよ!」と声も弾んでいます!


 それが実現したら、私の花好きの親戚を花見物に連れて行きましょう!
・・・「こらこら、勝手なこと言わないでよ!」と友人から叱られそうですね。
 湧水町は、その名の通り湧き水の町です。 
 栗野駅の傍らにある丸池公園にも行ってみました。
池のほとりの看板に、こんな言葉が書かれていました。


 「ここ丸池湧水は、最近の調査によりますと、霧島山系、栗野岳(標高1,094m)の標高600付近に降った雨が、凡そ35年の歳月を経て地中に染み入り、この地に湧き出しているものと考えられております。」


 夜は、蛍を見に再び訪れました。
 湧水町では、国の天然記念物「ノハナショウブ」も名物のようです。

 そうそう、忘れていました。湧水町は、温泉の名所でもあります。立派な施設の温泉というより、銭湯のような趣の温泉があちこちに点在しています。
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