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2003.10月11日、第2回目の”野の花ライブ”

題して、 Celes(セレス) 十六夜(いざよい)月夜の音楽会

Celes(セレス) というのは、今回の演奏者のユニット名です。
           

 
天候が少し危ぶまれた雲の間から
十六夜の夜にふさわしく、
皓々とし た月が顔を出しました。

月の光は、人知れず万物の
心のひだの中にまで差込み、
魂の奥に隠された深い部分を
そっと照らして、真の自分を
思い出させ、
鎮めてくれる、

そんな働きを担っているように
思えます

太陽の光が、
行動的な”愛”だとすれば、
月の光は、
寛容と慈愛に満ちた
安らぎであるかのように。


お月様にはススキが良く似合う

           
上記の写真は、SNFのメンバー、南 順子さん提供
   
           
久し振りにお会いするお客様の
お出迎えに、弾む心は
思わず顔にも表れ て・・・
                    ⇒
この方は、
SNF(シニアネット)メンバーの
三宅島 紫陽花さん     
この”What's New”で使っている、
ほとんどの写真を提供して
下さいました
我が”野の花”の大いなる支援者
のお一人です
           
           

「どんなライブなのかしらね?」
「来た甲斐があればいいのにね・・・」
・・・そんなお話があったかどうかは知りませんが 、みなさんおしゃれです。

開演まぢかのひととき

出番待ちのエネルシアさん

 

 

心に染み入るライアの響き、
地を這い、風と戯れ、山を駆け、空に舞い上がるような
ネイティブ・アメリカン・フルートの音色、
心地よく撫でられながら、魂を揺さぶり、どこまでも透明で遥か遠くをさすらうようなオカリナの音、
会場を包み込むシンセサイザーの音響、
地味に演奏を盛り上げるパーカッションのハーモニー・・・・・
何か忘れていたものを、深く心の奥に仕舞い込んだものを思い出させてくれるような・・・・・そんなCeles でした

豊かな母性、無条件の愛を歌った曲、オリジナルの”あなたへ(For you)”

♪♪ あなたに贈りたい 心の歌がある      風を聴き 海にそよぐ 光映す 心の歌
 すべてを解き放つ 大きな海の歌      全てを包みやまぬ 大きな愛の歌
    さあ、行くがいい どんな嵐にも        さあ、行くがいい 果てしない 白き道を
    私は、あなたを愛しやみません         私は あなたとなり 喜び溢れて 花開く

 あなたに届けたい 心の歌がある
全てを 押し流す 大きな海の歌
  さわやかな潮騒は 先行く道を照らし
    私は あなたとなり 喜び溢れて 花開く

オリジナル曲、バッハの曲と共に、あの澄んだ声で、童謡なんて歌われると、もうたまりません・・・ウルウル・・・


彼女の音楽活動の影に隠された、岩手県の盛岡での6年間の森の中での生活体験。
それは、心身ともに極限にまで追い詰められていたエネルシアさんが、寒村の村人に温かく助けられながら
”森の精のエネルシア”に導びかれたという、そんなエピソードなども交えながらのトーク&コンサートでした。
村の方々は、森の中で練習している彼女達の歌声や演奏を、樹木の影からそっと見守っていたのだそうです。

http://www.celes.biz/
(ムジカ・セレスのHPへ)

 

 

           

まるで”森の精”を思わせる、
清澄  で包み込むような歌声が
頭のてっ ぺんのあたりで、
不思議な音を  紡ぎます。

彼女の歌声を聴いた途端、
みなさんは、きっと身動きが
出来ないほど 魅了されてしまった
のではないでしょうか?

ライアの奏でる優しい音と、
石笛や 笙(しょう)の響きを
想起させるコー メイさんの
厳かなオカリナの音色と 共に、
”感動”と言う言葉を通り越して、
心が震えるのを感じました。

 「きれいに、上手に」歌う人たちは
きっとたくさんいると思います。
けれども、聴き手に
何の「構え」も求めず 、
その魂を包み込むような歌声を
聴 くのは稀有なことです。


ネイティブ・アメリカン・フルート

           
ライアの演奏
 
           




エネルシアさんの神々しい”月の舞

 


シンセサイザー

  
  オカリナ奏者のコーメイさん
   は、開演時間の10分前ま
   で、実は”野の花”の2階で
  仮眠を取っていました。
  余裕ですよね。
   これが、彼のやり方
  音合わせも何にもなし。
  でも、でも・・・エネルシアさん
   の出す音に、いかなる時でも
  瞬時に合わせることが出来る
  のだそうです。
   すごい事ですよね
  
  「私の音楽人生で、
   ”天性の人”コーメイに
   出会えた事が最高
   の幸せだ。」 と、エネルシア
  さんは言います。

オカリナというのは、とてもデリケートな楽器
演奏し出して直ぐに、吹きこむ息でオカリナ内の温度が上がり、音程の調整がとても難しいのだそうだ
バッハの曲をオカリナで・・・ なんて!
バッハの世界に呼応できる天性の感覚と音感を持ち合わせないと出来ないのだという。
まして、オカリナでは表しがたい音域のあるアベ・マリア・・・
簡単そうに演奏していますが、重厚感あるアベマリアの品格に仕上げるのはなかなか難しいのだとか。

へえー、そうなのか・・・そんなに凄い演奏だったのか・・・。

これは、後日、エネルシアさんから聴いた話です。

月の舞に使われた”金木犀の花

           
             今回のこのライブは、私が、”末永”と云うこの土地で地元の方々、たくさんの仲間たちに支えられて、”野の花”を オープンさせることが出来たように、エネルシアさんの盛岡での生活の経緯が、内容こそ違え、その状況が余りにも似通っていると、共鳴し、息投合し合って実現したライブでした。

  
 
  会場は、水を打ったように静まり返り、演奏が終わってもみなさん
  直ぐには席を立つことも忘れたかのようでした。
  ハンカチでしきりに目頭を押さえていらっしゃる方も・・・・・

  今回は65名のご来場を想定していましたが、”野の花ファン”の方々
  の熱いご協力のもと、80名を越す大入りとなり、お蔭様で玄関先まで
  椅子をご用意する羽目になりました。

  Celes(セレス)アンコールのご要望を頂いております。
  来春、”菜の花ライブ”とでも名を打って、また開催できればと思って
  います。

  ご来場下さいましたみなさま、本当にありがとうございました。
  心よりお礼申し上げます。



ライア
の歴史は古く、最古のメソポタミア文明までさかのぼります。
昔は、神官しか扱えなかったという、とても神聖な楽器です。
その音色、響きは、即製の楽器にはない、音楽の初源に立返らせる力を持っていると言われて います。
 映画、「千と千尋の神隠し」のエンディングテーマ「いつも何度でも」の伴奏に使われて、その優しい音色
が注目された楽器です。

  エネルシアさんがコンサートで演奏しましたライアは、この古代の堅琴に新しい光をあて、現代に蘇らせた
ドイツのシュタイナー学校で使われている、ゲルトナー&プラハト考案のものです。

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