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ウバユリ(姥百合)2007-07-12
   ☆ 山道を 君に会わんと 辿り来ぬ そそと佇み 白き姥百合



 昨年、初めて”ウバユリ”の名前を知りました。
 そして春、山道に、大きくて緑の艶やかな葉っぱを茂らせているウバユリの苗の群生を見つけました。(見たこともなかったのですが、なぜかそれと分かりました。)嬉しくて、2株を庭に持ち帰り植えたのですが、あまりにも木陰に植えたためか、梅雨前になって次第に元気がなくなっていきました。


 咲いている花を見たことがなかったので、せめて山に咲くのを見せてもらおうと思って見に行きました。
 咲いていました!初めて見る花です。ずっと会いたいと思っていたので、感激でした!
顔を近づけると、微かに百合の匂いがしました。


 ウバユリは、薮や林の中に生えるユリ科の多年草の植物です。
花の咲くころには根元の葉が枯れてなくなることから,「歯のない姥」と言う意味で名付けられたようですが、枯れかかった葉は、まだ少し残っていました。茎の先についた花は,緑白色で,まるで狼の口のように横に裂けていました。(表現が悪いですね。)それでも、密やかにつましく凛として・・・。


 ある方は、ウバを「姥」ではなくて、「乳母」と解釈して、「大きな葉は(乳母として)植物全体と花を育てるのが役目で、育てた花が開く頃葉が無くなることが多い。つまり役目として育てた娘が花盛りとなる頃、葉(歯)が無くなる。したがって、乳母百合である。」という解釈があることをおっしゃっています。
 


 ドライフラワーになった果実は、数年前に人から頂いて、床の間の青磁の花瓶にずっと座っています。
 なかなかいい風情なので、見飽きることがないのですが、しかし、これが山の百合だということを知ったのは、私の親戚、”スモール・ターシャおばさん”から教えてもらった昨年のことでした。
そして、生きている花は、どんな花なのだろうと、ずっと興味を持ってきました。
 山から戻って来て、「まさかね!」と思いながら、苗を植えたところを確認したところ、何と、花が立派に咲いているではありませんか!2株とも!


 周りを、背の高い花が囲っていたので気が付かなかったのです。
それに、花の咲く頃に葉っぱが枯れていくことも認識してなかったため、元気のなくなった葉っぱに、もう生きていけないんだと諦めてしまっていました。


 嬉しさに心が震えました!
 「ごめんねえ、咲いててくれたのぉ!ありがとう!」・・・・・申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
 育てているつもりなのに、ほったらかしで、心が行き届いてないなんて、可哀想な私の庭の花です。


 犬のクマも、猫のキジーも、そして庭の花たちも、私にとっては、大切な家族の一員なのに。
 もっと、もっと愛情を注がなければ・・・・・そんな雨の間の、”しっとり想い”の日でありました。
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