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隣家のお葬式2007-01-18
 お隣のおじいさんが、昨夜83歳で亡くなられました。昨夜のお通夜に続き、今日はお葬式でした。
 私は、”末永”に住みついてまもなく5年になりますが、実は、そのおじいさんには、一度もお会いしたことはありません。10年間、ずっと入院生活だったのだそうです。今年を除いて、お正月だけは、毎年帰宅されていたようで、一昨年は、元旦に餅を喉に詰まらせて、救急車が来る騒ぎになりみんなで心配したことがありました。結局、家の人が掃除機で餅を吸い取ったのだそうです。落ち着かれてから、おじいさんの息子さん、つまりそこのご主人が、「お騒がせしました。本人ももう落ち着きましたから・・・。」とわざわざご挨拶に見えられました。


 余談ですが、お年寄りが多いので救急車の来ることも結構あります。みんなサイレンの音を聞くと家から飛び出してきて、そこの家の前に集まります。新興住宅地や都心でしたら、それは野次馬的なことが多いのですが、ここは違います。そして、場合によっては、みんなが強力な助っ人に変身するのです。その団結力といったら驚異的なものです!
 そんな土地柄で、こちらのお葬式のほとんどは、自宅で行われます。組の人たち(25軒くらい)は、仕事が休める人は休んでみんなで手伝います。男性は、受付、駐車場係、女性は、”おとき”の準備です。おときのために、1軒ごとに米1升と現金300円(または野菜)を前夜までに納めます。
 朝は、包丁とまな板を持ち寄り、大抵8時くらいからおときの準備です
農家の家がほとんどなので、自宅用の台所のほか、外にも土間のかまど付き台所があったりします。裏庭も広いので”ばんこ”と呼ばれる、昔夕涼みに使った木製の台を調理台代わりに、みんなで一斉に、野菜の皮むきや切り作業に入ります。
 しかし、台の高さが低すぎるので、中腰で材料を切るのはとても腰に負担がかかります。特に背が高い私には、大変です。
 
 仕切る人も指図をする人もいません。でも、今までの習慣である程度の持ち分担が決まっているのでしょう。賑やかに、和やかに、それでいてキビキビと仕事が流れていきます。みなさんがとても仲が良いです。
 女性が、20数名もいれば、お料理はたちまち出来上がってしまいます。「お煮しめ」「がめ煮(筑前煮)」「椎茸と豆腐の味噌汁」「バラ寿司」「さつま芋の天ぷら」「おなます」「漬物」が、いつもの定番メニューです。
 親族の方たちにおときを出して出棺を見送ったら、お手伝いの人たちの食事で、後片付けをしたらお役ご免になります。
 農家といっても、昔の農家とは違いますから、自宅の台所は最新式で、IHテーブル、食器乾燥機はもう当たり前のようです。
 それにしても、12月から2月の寒い時期と7月、8月の暑い時期には、必ずお年寄りの訃報が入ってきます。
いつかはお分れしなければなりませんが、親しくしているおじいさんやおばあさんが亡くなったら、きっととても寂しく悲しいと思います。
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