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ツヨシロの変身!“ねこカイセン”からの生還2006-09-01
8月9日、やっと、ツヨシロを病院に連れて行くことができました。
あれから、ひと月弱、ツヨシロの変身振りを見てください。


治療する前の彼は、こんなにひどい状態でした。肩から上は、ほとんど毛が生えていません。
皮膚もかさぶたでガサガサ、掻きすぎて血汁が出ています。
出会ったころは、ここまでひどい状態ではなかったのに、暑さのせいもあったのでしょうか、7月には眼に余るものがありました。
それが、治療の甲斐あって、日毎に白い毛並みが戻ってきました。


病院に連れて行きたいと思っていたのですが、日中は、どうしても捉まりませんでした。
食事をもらうために、早朝と夕方にしか姿を見せなかったツヨシロでしたが、その日は、食べ足りなかったのか午前中ずっとベランダに居て、私の姿を見るたびに「ご飯くれ!ご飯くれ!腹減ったぞ!」としきりに私に訴え続けていました。
以前、かかりつけの動物病院に電話で問い合わせたとき、診察してみないと、薬が出しにくいと言われていました。
ずっと待ちに待っていたチャンスでしたから、ちょっと可哀想だったけれど、みかん箱にガムテープを貼って、車で15分の距離にある動物病院に連れて行きました。
車の中では、怖がって、何とか箱から逃げ出せないものかと爪でガリガリやっていましたが、次第に諦め、箱を触るとガタガタと震えているのが分かります。
でも、声をかけると、必ず返事をします。
「おまえが、楽になるために連れて行くんだからね。我慢してね。」
「にゃおん!」
「もうすぐ着くからね。おまえに悪いようにはしないからお利口にしててね。」
「にゃおん!」
不安で仕方ないツヨシロの声。
「やっと捉まりましたか?」の先生の声に迎えられて、診断は、やはり“ねこカイセン”。
診察のとき、箱の蓋を開けたら飛び出すんじゃないかと心配しましたが、首をたれ、箱の蓋の陰にうずくまって神妙そのものでした。
注射と、2週間先のお薬一回分をもらって、¥6,000!
(ちと高いなあ・・・、野良だと無料で治療をしてくれる病院もあるらしいけど、仕方ないか・・・。)


病院はクリアーしましたが、家に帰り着いたら今度は、私のことを「裏切り者!」とばかりに怒って逃げて行くかもしれないと不安でした。
しかし、あれほど怖がっていたわりには、平常心だったので安心させられました。
病院に連れて行かれたことを、ちゃんと自分のためにしてくれたと分かっているのでしょうか?
長い時間、みかん箱に閉じ込められたり、痛い注射をされたにもかかわらず、私のことを敵だと思わずに、恩義を感じているとしか思えない賢さと律儀なねこの心を感じました。



その日以来、ツヨシロは、一日中どこにも行かなくなりました。
日がな一日、ベランダで過ごすようになり、全くの甘えん坊になってしまいました。
お腹が空いていなくても、私の姿を見ると必ず、「にゃーおん!」窓際に擦り寄ってきます。
外出から戻ると、まるで犬のように走り寄って来ます。
ベランダの掃除や洗濯物を干したり、植物の水遣り時には、私の足元にまとわりつき、歩けないほどです。彼の食事中に、私が可愛さ余って背中などを撫でると、私にご愛嬌を振りまく余裕もないほど腹ペコのはずなのに、食べるのを止めて力強く私に身体を押し付けてきます。
「ぼく、とっても好きなんだ!」
「いつもくっついていたいんだもん。」
ねこにも、こんな感情が溢れんばかりに存在しているのを改めて痛感しました。
こんなに人懐っこいのは、よほど可愛がられて育ったのでしょう。
こんな子が捨てられたのが不思議です。


病院以来、私もより積極的にツヨシロに接するようになりました。
「人間にもうつりますよ。ねこのような状態にはなりませんが、蚤にやられたときのように痒くなります。」
と聞かされていたので、知っていたのですが、あまりにもツヨシロがいじらしくて、たくさん構いすぎた私は、身体中100ヶ所以上も刺された?痕があって、ちょっと大変でした。
でも、ツヨシロよりも症状は数十分の一も軽かったです。(へへ・・・)


めだかだって、私のことを認識してくれていて、私が近づくと寄ってきます。
先日読んだ、「アマガエルとくらす」でも、カエルが人間と心を通わせることができるのを知りました。
いちばんコミュニケーション力のあるのが人間のように思われますが、複雑な心を持っているだけに
自分の想いというのは、プリズムのように紆余曲折してなかなか目的の場所に送れないし届きません。
そう考えると、言葉というものは、便利なようで厄介なものでもあります。


植物でも、動物でも、癒されるのは、自分の心がピュアになれるからなのでしょうね。
そしてそこには、相手からの思いやりなどを期待する駆け引きなどは存在しませんもの。
”癒し“とは、自分の中にあるやさしさや本来の人間らしさを思い出させてくれるときに感じるものなのかも?
ツヨシロのおかげで、コミュニケーションの原点を考えさせられました。
しかし、そんなことなどどうでもよくって、とにかくツヨシロは、日一日と白い毛並みが戻ってきて、こんなきれいになりました。
それに、とても穏やかに、ふくよかになりましたよ。
耳掃除もしてやっているので、隅々まできれいです☆!!☆
どうぞ、画像を大きくして見てやってください!
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