いろは島は、佐賀県唐津市肥前町にありました。ここでも、訪問者は私たちだけでした。
いろは島は伊万里湾に点在する大小４８の島々でその昔、弘法大師（空海）が当地を訪れたときに「いろは」の４８文字にちなみ「いろは島」と命名されたのだそうです。（よかとこBYのサイトより）
私たちは、満越園地（みつこしえんち）の展望台から島々を眺めました。小さくて丸くって、やさしい島々が点在しています。
その展望台から眼下に見える島のひとつに、小さなビーチが目立つ「花と冒険の島」というのがありました。
花が？・・・、緑で覆われた島に花が咲き乱れている気配はありません。でも、花と謳ってある以上は花があるに違いないと行ってみることにしました。
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駐車場に車を止めて、まず島への入り口の橋を渡ります。そのとき、ハッとするような澄んだ碧い海の色に目を奪われました。橋には「ようせいのはし（妖精の橋）」と可愛い名前がつけられていました。
こじんまりした湾状になっている褐色の小さなビーチがまず現れます。ビーチの30ｍくらい先でしょうか、海の中に魚の網のようなものが横切っています。それは、もしかして小さい子供が沖に行かないように張り巡らしてあったのかもしれません。それとも鮫避けでしょうか？
夏には家族連れの海水浴客できっと賑わうのでしょう。お城の形をしたシャワー館がありました。ここでも、澄み渡った水の色にすっかり魅せられてしまいました。
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ここは童話「ピーターパン」をモチーフに造られた遊びと冒険の島です。ピーターパンやフック船長の人形に海賊船、迷路、ローラースラーダーなどなど、子供達は時間のたつのも忘れて大はしゃぎできる場所です。大人は大自然の中で美しい景色や砂浜で遊び、そばにある国民宿舎「いろは島」には天然アルカリ温泉があり大人４２０円で入浴できます。大人にも子供にも楽しめる良い場所です。（よかとこBYのサイトより）
やっぱり、お花らしいものはほとんど見当たりませんでしたが、季節には桜や藤、紫陽花、レンギョウなど花木で賑やかになるのだろうと思いました。野いちごの花もいっぱい咲くのでしょう。大粒の野いちごの実がたくさんなっていました。
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私たちは、何の期待もせずに、きれいな海を眺め、木の階段の小山を登り下りしながら歩きました。でもそのうち、所々に備わっている遊具にだんだん夢中になってはしゃぎまわりました。長〜いロープに滑車を取り付け、車のタイヤに足を乗せて一気に向こう岸までひとッ飛びできる遊具、長〜いつり橋、一緒に渡っていていたずらで揺らすとおもしろいほどよく揺れます。揺らされる方は必死でロープにしがみつかねばなりません。
たくさんの種類の大きな木々が新緑の木洩れ陽を作り、歩く足元には、大島桜の黒い実がびっしり落ちていました。手の届く枝から実を摘んで食べました。あれが大島桜だったとは後で知ったのですが、懐かしい味でした。
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私たちは、期待していなかっただけにとても得をした気分になりました。そしてこの島が大好きになりました。いちばん嬉しかったのは、素朴で単純な遊具が、素材の色だけの仕様で、決して子供に迎合してないというところでした。「「ピーターパン」をモチーフに造られた遊びと冒険の島」というのがとても納得できました。むかし子供だった人も今の子供たちも十分に楽しめると思います。私たちも、十分に冒険をしてきました。
夜の食事の予約をしてくれていたのは、糸島市の南風台（みなかぜだい）にある、「風の邱」（かぜのおか）というおしゃれな本格レストランでした。糸島は、農業、水産、畜産ともに豊かな食材を誇れるところですが、地産地消を謳ったお店でもありました。
いろいろご馳走になりましたが、自家製和牛イチボの生ハム、魚介とオマールのソテー、特選博多和牛サーロインステーキの溶岩焼き、自家製焼きたてパン、牛蒡のアイスクリームとブラウニーなど・・・、久々に美味しい洋食を食べた気がしました。
残念なことに、写真を撮ることをすっかり忘れていました。・・・いつもそうです。お料理が目前に並ぶと、もう写真のことなど思い出しもしません。
でも、大きなデザートのお皿には、チョコレート文字で“Happy Barthday おかあさん“と書かれていたのです。せめてそれだけでもカメラに収めたかったです。（トホホ・・・）
娘とひろくんの笑顔、嬉しそうだったクマ、そして２日間甘えっぱなしだった私。
やっぱり一緒に過ごせる家族がいてくれるって幸せだなあと心の底から思いました。
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