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石がいっぱいのガーデニング2007-01-19
 先週から、少しずつ石畳工事と平行して、庭の真ん中にある花壇にも取り組んでいました。この画像が、取り掛かる前の花壇です。採ってきた石も散乱状態です。花壇自体もちょっとひどい状態です。
 この花壇の中央に、夏に木陰を作ってくれるようにと昨秋植えた桂の木があります。幹が大きくなりすぎないように株立ちにしてあります。この花壇は、土の入れ方が少な過ぎましたので貧弱で、しかも水はけが悪いという難点があり、ずっと気になっていました。周りを囲っている、木の安物の囲いも何とも見かけが悪かったのです。
 中央部分に土を盛り上げて少しだけこんもりとさせ、回りは石で固めたいと思い、まずは、植わっている花類を撤去する作業から始めました。冬なので目立たないのですが、球根類、株ものがたくさんですし、秋に種蒔きして育っている苗類も多々ありました。暖かくなり過ぎて葉っぱが繁りだすと、移植も大変ですし可哀想なので、今の時期しかないと思いました。
 花類を撤去して桂の木を動かそうとしたら、周りを掘ることはできましたが、重たすぎてどうにも動きません。力尽き果てて、近所に住む正明さん所に助けを求めに行きました。
 正さんは、70歳を過ぎられていますが、元大工さんで仕事がとても丁寧な方です。大工仕事のほか、庭木の剪定、土木工事もされます。大抵家に居られるので、近頃は、色んな仕事をお願いすることが多いです。
 「すいませ〜ん、10分で良いからちょっと手伝って欲しいんですけど。」・・・・・木を動かして欲しいだけだったのです。
「ハイハイ」と快く来てくれたのですが、実は、とても10分では終わらななかったのです。というより、正さんの性格上、きちんとしてやらなければ済まない方なのでした。 
 今まで木が植わっていた地面を広く深く掘り下げ、私の畑にあった堆肥を入れて、丁寧に土をかぶせてくれました。
 「えっ、そんなに深く掘るんですか?そんなにたくさんの堆肥を入れるんですか?」
「木って、そんなに植え直すもんじゃなかですけん、しっかり栄養をやって、根が張り易かごと、深ぉ、広〜ぉ掘ってやらにゃ〜ですな!」
「添え木ば、2本立てにゃ〜ですな!今度しまっしょ!」
 植え直す前には、鋏で根っこをチョキンチョキンと切られました。そして、自分の耳に手を当て、「ちっとは、こうやって聴いてやらにゃならんですたい。」とも。”木の気持ちを聴いてやれ”ってことです。
 腐葉土もたくさん用意していたのに、とても土が足りませんでした。正明さんは、軽トラックを持ってきて、「土ば取りに行きまっしょ!」と言いました。
 連れて行ってくれた所は、木の茂る川のほとりの土砂がたくさん埋め立ててある場所でした。
「キャー!私が欲しい石がたくさんあるぅ〜!」
「ウォッホッホッ・・・ここなら、たくさんあるですたい!あなたは、石ば好きなだけ取りなっせ、私は、土ば取りますたい。」
 私は、石が欲しいとは一言も言わなかったのに、花壇にも、石畳にもまだ足りないということを分かってくれていたのでした。
 乗用車ではないので、贅沢三昧、私は、石を軽トラに積み、正明さんは、石のないところの土を積んでくれました。さらに、今度は、すぐ近くの自分の畑の横に車を止め、落ち葉と野菜屑を堆肥にして作った畑の土を、惜しげもなく積んでくれました。
 そんな具合で結局、正明さんが手伝ってくれた時間は、4時間近くにも及びました。そして、手数料を払うと言ったにもかかわらず笑って帰っていかれました。
 今日は、自分のイメージの庭が形になったことより、正明さんの口数の少ない、深く静かな人柄に胸が一杯になった日でした。
 石畳の工事は、まだ完全に終わっていませんので、時間を調節しながらぼちぼちやっていこうと思っていますが、庭の水はけのことも気がかりで、水路の配管も整備し直さなければなりません。今度は、その工事もお願いすることにしました。
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