庭の柿の葉が真っ赤に色付いて、つい拾い集めてみたくなります。
・・・子供の頃、よくやったものでした。夢中で拾ってきたのに、日毎に色あせて茶色になって、もう見向きもされなくてゴミになってしまいました。
まるで、チルチル・ミチルの「青い鳥」のようです。
でも、もう大人になったんですから、ちゃんと“野の花”料理で活躍してもらっています。いえいえ、もしかしたら子供時代をずっと引きずっていて、相変わらず遊びながらのおままごとの延長なのかもしれません。
これは、少し大きく成長した大根の間引き菜と柿のごま和えです。
ごまは、地元のものを、じっくり弱火で煎って油が出るほどにすっていますので甘くて風味がいいです。大根葉もとてもやわらかです。
何てことない料理ですが、これが“野の花”料理です。 |
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次は、”きのこのずんだ和え”です。”ずんだ”とは、東北地方の呼び名で、ゆでた枝豆をつぶしたもののことです。
枝豆は、夏ですからもう終わっていますが、あちらこちらの畑では、そろそろ大豆の収穫時期を迎えようとしています。まだ熟れる前の青い豆をご近所からいただきました。
枝豆で食べるには少し味が・・・と思い、和え衣にしてみました。
細切りにしたエリンギとしめじとこんにゃくに薄味をつけ、その煮汁で、すりつぶした青豆にも味をつけました。トッピングは、そのままの青豆です。 |
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こちらは、”じゃがいもとオイル・サーディンのアボガド・ソース”です。(画像がピンボケですみません。)
ほんとうは、オイル・サーディンまがいなのですが。かといってアンチョビでもなく・・・。
どちらも小鰯の塩漬けからなるものですが、オイル・サーディンは、オイルで煮込んだもの、アンチョビは、半年以上生のまま醗酵、熟成させたものです。
私のは、小鰯の塩干物(一夜干しにして)をオリーブ・オイルに数日間漬け込んだものです。初めて作ってみたのですが、これは、パンにはさんで食べると美味しかったんです。
ゆでたじゃがいもにも合うかもしれないと思いました。
それじゃあ、ソースは何にする?と考えたら、これまたいただきもののアボガドが、かわいそうに冷蔵庫の野菜室で完熟期を迎えていました。
アボガドをミルサーでペースト状にして、りんご酢、みりん、塩を加えて伸ばしただけのものです。・・・ちょっと、”ずんだ”の色と同じですけどね。
そうそう、このじゃがいもは、北海道、北見産のサラサラ、ほくほくじゃやがいもです。これも、北見の友達が送ってくれたものです。・・・すみません、いただきものばかりで。 |
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紅玉りんごが売られているのをみると、必ず買ってしまいます。昔、子供の頃は、りんごといえば紅玉だったのに、今では品種改良したものばかりで、めったにお目にかかることがありません。
りんごって、塩味だけで甘さが増すので、コンポートやケーキの材料に重宝していますが、さつま芋ともよく合うんですよね。
さつま芋に、ほんの少しだけきび砂糖と塩を入れ、くちなしの実も加えて黄色く色付けをして炊きました。
別鍋で、りんごにレモン汁(庭に生っています)を入れ、塩を加えてコンポートにしました。
コンポートとは、砂糖煮のことですから、厳密には違いますが、でもやはり甘いので、私にはコンポートです。
皮は取らずに炊きました。赤い皮がとても可愛いですから。
トッピングは、りんごと一緒に炊いた、カレンツ(小粒で種なしの干しブドウ)です。
他に、塩煎り銀杏、むかごご飯も炊いて、お漬物には、しその実の佃煮、ハヤト瓜の梅しそ漬けをお付けしました。
しその実は、昔から祖母の味なので、この季節になると必ず佃煮にします。もう、何十年作っているのでしょうか。
ハヤト瓜も、きゅうりが生り終った時期には、重宝します。生命力が強いので、室温で数ヶ月経っても腐ることがありません。春になると、芽を出してきますので、そのまま植えることもできます。
そんなハヤト瓜を、今年の梅干しのしそで漬け込みました。
ということで、今日のお昼の献立は、ご飯、味噌汁も入れてみんなで14品でした。
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