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ヘルパー兼メイドの新しい仕事Vol.42009-08-23
 8月20日がヘルパー3日目でした。お嫁さんは、とても気さくで拘りのない方ですので、私はとても自由で好きに動くことができます。


 「買いたいものがあったときは、何でもご自由に買ってください。」と1万5千円入りのお財布を渡されました。そして、「ああ、小銭も要りますよね!」と別なお財布から小銭をジャラジャラ!いくら入ったのか、確認もされません。もちろん出納帳は、提示されましたよ。(私は、手計算は苦手なのでパソコンで処理したいです。)
 「ご自分の畑のお野菜もちゃんとお金を取ってくださいね。」
「ご自分の使いたい調味料や必要なものがあれば、すみませんが勝手に買ってきてください。」


 畑の野菜代はいただきませんが、先様で料理するときのものと家で料理をするときのために、それぞれに調味料を買いました。塩、醤油、きび砂糖、昆布、にぼし、鰹節などです。
 新鮮なお魚などが目に付けば買っていこうと思っています。


 当日のオーダーは、人参、いんげんのグラッセとコーン・クリームスープのみ。夜は、ご長男夫婦とお孫さんが見えられてステーキなのだそうです。畑の人参と鶏がらスープを持参しました。調理時間は、30分程度の簡単なもの。


 ガレージの掃除も仰せつかりましたが、すぐに終わってしまいますのでお母さんがお休み中は、仕事を見つけなければなりません。
「して欲しいことをおっしゃっておいてください。出来る限りやっていきますから。」という私の申し出にも、
「何でもいいです。気がついたことをなさってください。お恥ずかしいですけど、家の中もたくさんすべきことがあるでしょう?私もマイペースですから、田崎さんもどうぞマイペースで気を遣わずにご自由に!」と。


 さあて、仕事、仕事・・・?
改めて見渡しますと、キッチンのいろんな箇所の油汚れが目に付きました。完璧な主婦でも、隅々までピカピカをいう訳にはいきませんもの。本来掃除も好きですから、磨きだすと止まらなくなります。


 お母さんが起きられました。遅い昼食です。転んだところが痛いご様子で、ご用意してあったお粥と私の作ったさつまいもの蔓を炊いたものや床漬け、梅干し、モロヘイヤのジュースなどをお部屋に運びました。(お粥がお好きなようで、お腹を壊されているわけではありません。)
 お肉が大好きなお母さんには、ちょっと栄養価の高いお野菜も採っていただかなければなりません。モロヘイヤって、カルシウム、カリウム、βカロチンの含有量がすごいらしいです。


 この日のお話は、大阪女子医専(現・関西医科大)のころのお話、戦争のお話、洋画のお話など。
お部屋には100本ほどのビデオがあります。お母さんって、笑ってしまうほどの面食いです。リチャード・ギアやクラーク・ゲーブルがお好きなんですよ。いいですねえ、そんなお年でも面食いというのは。
 そうそう、二言目には、「お父さんは、優しかった!一度も怒ったことなかったねえ!それに、いい男だった!」と言われます。お写真を見せていただきましたが、ほんとうに映画俳優のようです!


 昔、東京にお父さんと行かれたとき、お母さんが買い物をされていたら、すぐ近くで人だかりができていて、集まった人たちが、「岡田真澄が来てる!」と騒いでいたそうです。
「そんなら私も、岡田真澄を見らんば!って、人ごみを掻き分けて入ったとよ。そしたら、それが、な〜んと、うちのお父さんだったとたい!」(うん、いい男です!)


 「わたしゃ、こんなに年取ってしまった!」と嘆かれることも多いです。
「皺の中に皺ができとる。足もよぼよぼで。・・・よかったぁ、お父さんが先に死んで。こんな姿を見られんで済んだ!」
悲しそうに、独り言のようにつぶやかれます。


 長崎県出身のお母さんとお話をしていると、私は、夫のお母さんとダブってしまうことがあります。体型や長崎弁のアクセントがそっくりです。日が経つに連れて、お母さんの長崎弁が頻繁にでてくるようになりました。


 お嫁さんから爪切りの依頼を受けていました。お嫁さんにしか爪を切らせてくれないと伺っていましたが、爪が伸びて足の体操がしにくいことを理由に切り出したら任せてくださいました。
 そのうち、1週間に一度しか入浴されない、それも乳がんの手術をされているので、お嫁さんと娘さん以外には決して裸を見せられないというお母さんの入浴介助にこぎつけたいです。
 まずは、信頼関係をしっかり築いていくことを目指したいです。


 私が、お母さんのお相手をしていると、お嫁さんは銀行にも安心して行けるようです。
「出来る限りのサポートをしますから。」と言う私と、「チームプレイで行きましょう!」と言われるお嫁さんです。


 他所さまのキッチンを磨くうちに、私も自分のところももっときれいにせねばと、丁寧な掃除を始めました。生活空間をきれいに整えることは、心をも磨くことにつながるのかもしれません。日ごろから居住いを正し、うわべではない日常の私を運ばねばなりません。
コメント
彰子さん以上のヘルパーさん、探してもなかなかいらっしゃらないでしょうね。

それにさらさらと長文ほんとにお見事で、キイ打たれる指捌きまで目に見え感嘆してます。
(   宙 2009-08-23)
 宙さま、いつもほんとうにありがとうございます!

 大変なお役を引き受けてしまって、私で務まるのかなどと思っていましたが、何とかどうにか、やれているのでしょうか?

 楽しい感動が、私をどんどん饒舌ににさせてくれます。これからどんなドラマが展開していくのか、ほんとにワクワクです。

 何かアドバイスありましたら、先輩としてどうぞ教えてくださいね。よろしくお願いします。
(“野の花” 2009-08-24)
ご無沙汰しています。久しぶりに彰子さんのブログを見てヘルパーとして生き生き働いている姿が目に浮かびました。
僕の母も長崎市内生まれで原爆世代です。82歳で耳はかなり遠くなってTVを大音量(^_^;)で聞いていますが、歩くのは大丈夫なので今のところ安心しています。時々母の長崎弁を聞くと前任地の長崎を思い出して懐かしくなります。
早くお母様のお風呂の介護ができるようになるといいですね。いつもポジティブな彰子さん!頑張って!
(永松 幸樹 2009-09-03)
 幸樹さま、ありがとうございます。
そして、お仕事お疲れさまです!

 昨年久しぶりにお会いしてからもう一年にもなろうとしていますね。その節は、お忙しい中おいでいただきほんとうにありがとうございました。

 お母さまも、長崎の方だったのですね。そうでしたか。長崎弁もいいものですよね?

 足が丈夫でいらっしゃるのは何よりです。自分で好きなところに移動できることってどんなに大切で幸せなことでしょう。

 ご高齢になられるまでお母さまがいらっしゃることも羨ましく思います。どうぞ、しっかり悔いなきように親孝行してくださいね。

 ”少年時代”の音楽を聴く度にいつも思い出していますよ。過ぎ去りし”青春時代?”の懐かしさをたまには手繰り寄せたいです!
(“野の花” 2009-09-03)
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