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助っ人さまさま!2010-02-02
 昨日の月曜日は、野田さんを昼食に招いて、障害を持った息子さんのリハビリに長年人事を尽くされたご苦労話、そしてその素晴らしい成果のお話をもう一度お聴きするつもりでした。


 ところが、久しぶりにゆっくり会えたので、積もる話に花が咲きすぎて”リハビリ奮闘話”にまで辿り着きませんでした。
 息子さんは、昌敬(まさとし)くん、28歳・・・だったかな?お父さんと一緒にいつも早朝から豆腐作りをしています。
 幼いころ高熱のために脳性麻痺になり、すべての大学病院から見放された昌俊くんを、お父さんは毎日毎日自分でリハビリを続け(今でも続いているのですが。)奇跡としか思えないほど立派に回復させられています!
・・・日を改めて取材しなくっちゃ!


 しかし、月曜日は楽しかった〜です。


 野田さんは、62歳ですが少年がそのまま大人になったような茶目っ気たっぷりの楽しい人です。交友関係が広いことは、前回のブログでも触れましたが、いまだにガキ大将なんでしょうかねえ?野田さんの一声でみんなが集まってきます。


 「1時にお昼ご飯を!」と約束して温かいものを作っていたのに、来ない来ない!・・・2時半到着。オーブンに入れっぱなしにしていたほうれん草のキッシュはすっかり冷めちゃったよ!


 「それがさあ、友達が熱帯魚、大きな水槽に入ってて10数匹いるんだけど、2万円でいいから引き取り手を探してくれって言うもんやけん、あちこち電話かけまくって、いろんなところ回ってたらこんな時間!」そう言いながら、しばし電話がかかりっぱなし!
「困ってるって言われたら助けてやらなねえ!」


 ふ〜ん、そうか、この人はいつもこんな風に人と接しているんだなあ!お友達が多いのも頷けます。


 野田さんは、会ったときにいつも「信じられん!」を連発します。私が欲しいものは、よく野田さんの空から降ってくるのですが、野田さんは、どこからでも降ってくると言うのです。


 「友達が金に困って、しょうもない山を買ってくれと言う。見捨てられないから買ってやったら数年後にはそこに県道が通った。」
「他の友達から辺鄙な土地を買わされたら、それがまた市道になった!」
「豆腐屋の工場を作ったとき、下水道が通ってなくて、金かかるよなぁ!って困っていると、不動産屋が、隣の土地が売れるから下水道を引くけど、お宅の敷地を通らせてくれないだろうか?と言ってきた。どうぞどうぞ!じゃあついでにうちのもつながせてくださいと、つないでもらったんだけど、結局そこの物件は売れなかった。」
「業務用の冷蔵庫が欲しいと思っていると、友達が商売をやめるから冷蔵庫要らないかと言ってきた。」
「家内が死んで、男二人暮らしで困っていたら、家内の友達が、・・・昔から家にもよく来てたけど、その人、ヘルパーしてる人で、炊事、洗濯、掃除すべて、ボランティアでやってやるって来てくれてるとよ。もう一年以上になるなあ。食事代は、ワン・コイン(500円)。友達も食べに来るけん、寂しゅうはないしねえ。・・・信じられんやろ?!こんなありがたい話。だけん、俺も人の役に立たんとねえ。」
などなど、野田さんの”信じられん”話は、延々と続きます。
 昨年の奥さまの一周忌には、250名のお参りがあったとか。野田さんの人望が伺われます。


 遅い昼食が終わるころ、また新しいお友達が見えました。嶋田さんといわれる、この方も今は独身です。・・・私は初対面です。温め直した餃子を食べていただきました。他に煮物とか漬物とか。
 嶋田さんは、山登りや土いじりも大好きな自然愛好家で“野の花”の雰囲気もお気に召し、また来たいと言われました。一番の目的は、”ご飯”を食べれるからです。


 今日、野田さんは、昨日私に約束した味噌造り用の無農薬大豆を届けてくれました。大豆代は、出来た味噌で収めて欲しいのだそうです。
 「あっ、そうそう、あの嶋田くんに庭のこと、みんなさせたらいいよ!あいつ、庭木の剪定もガーデニングも上手だから!水曜日は、休みだから明日来らせよう!その代わり、飯食わせてやって!あいつも、困った年寄りの世話とかで駆けずり回ってるとよ。とにかく抜群にいい奴だから!」
「え〜!そうなの〜?!うれしい!!うん、ご飯でよかったらいくらでも作るよ!!」(また、落ちてきたぁ〜!)


 そして夕方、野田さんから電話。
「明日、10時に行くって!1時の歯医者の予約があるから2時に昼飯食わせてって。そいで、また帰ってきて仕事するってよ!俺も梯子持って行くから、昼飯!」
「うん!じゃあ、二人分ね?それで、嶋田さんは、晩ご飯も?」
「うん、そう!」


 まあ、おおごと!おおごと!独身暮らしは、気ままでたいそう快適なんですけど、でも、やはり男手が欲しい仕事がいっぱいなのであります。なんという幸せ!!


 先日、通りに面した槙の木を撤去するために頑張ったのですが、根が深すぎて、掘っても掘っても抜けませんでした。チェーンソーで根を切ったりもしましたが力尽きてしゃがみ込んでしまいました。すると、近所のお兄さんが二人で仲良く散歩の途中、(昔お兄さんで、私と同じくらいの年)
「どうしたとね?・・・抜けんと?」
お兄さんの一人が再びチェーンソーを使い、足で押してグラリ!
「あ、抜けた〜!ありがとう!ありがとう!」
やっぱり、男の力ってすごいなあ!


 そして、チェーンソーが切れなくなったとぼやいていたら、お向かいの有弘さんが、鑢(やすり)を使って丁寧に磨いでくれました。これまた、なんと!
 「油が切れてて、焼き切れる寸前だったよ!それから、切れるようにしたけど、土や石を切ったらまた切れんくなるけん注意してね。切れんくなったらまた持っておいで!油、置いとこうか?」
「はい、すいません、もう土の中には入れません!」
・・・チェーンソーが切れなくなったら、歯ごと替えるのかと思っていました。細い鑢で丁寧に丁寧に研ぐんですね!


 女(私)には、分からないことがいっぱい、出来ないことがいっぱい!
 みなさま、みなさま、おありがとうございます!
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