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春の嵐2010-03-21
 日本列島を縦断して行った春の嵐でしたが、これで今年は3度目です。最初の春一番のときは、まだ何も芽吹いていませんでした。
 このシーズンの南からの季節風は、”雷山下ろし”とこの辺りでは言われていて、春一番を皮切りに5月くらいまで何度もやって来ます。秋の台風より猛烈です。


 Web上で見るYahooの天気予報は、あまり当てにはならないのですが、風速7〜
10の表示が出ていました。強風のときでも、風速4とか、雨が降っていたのに、結果は曇りになったりしていますので当てにはなりません。何の根拠もないのですが、私は、勝手に瞬間最大風速は、30kmはあるだろうと思っています。
 

 先日の月曜日(15日)も、暴風雨でした。(今回よりも月曜日のほうがひどかったです。)夜の天気予報を聞き、即、つるバラに暴風対策として不織布を掛けたのですが、結果は散々でした。バラの棘で、不織布が引き裂かれてしまい、伸びだした新芽が縮れ、小枝が何本も折れました。


 つるバラのコレッタが植えてあるところは日当たりいちばんで、終日お日さまが当たるのですが、困ったことに風の通り道にもなって、風当たりもいちばんです。山から下りてきた暴風が、一旦お隣の納屋の2階の屋根に当たり、そこでまた力を溜めてわが家の庭に吹き下ろしてきます。数年前は、その納屋の屋根スレートが破壊され、うちの庭に降り注いだため瓦が何枚も割れました。2階の部屋は、ユッサユッサと揺れます。


 昨夜も、天気予報を聞き、慌てて外に飛び出しました。(夜10:00)前回、不織布が通用しなかったので今度は、ブルーシート3枚で覆いました。
 外に出たときは、そよ風程度だったのですが、棘が引っ掛かってもたついているうちにだんだん強くなってきて、2m近くあるラティスの天辺までなかなかブルーシートを被せることができません。棘が鋭いのでシートが滑らず引っかかってばかりです。それに、棒を使って被せるのですが、高く掲げたシートは強風に煽られて何度も何度も吹っ飛んでしまいます。


 「あなたたちのためにやっているのだから、もっと協力してちょうだい!お願いだから、そんなに引っ掛けないでちょうだい!」・・・もう、半べそ状態でした。
 片方のシートの端を掴んで、もう一方の端と一緒に握るのも一苦労。触ったと思ったら、忽ち吹き飛ばされてしまいます。私まで吹き飛ばされそうでした。
 3枚のシートをかけるのに、2時間近くも費やしてしまいました。風がなければ、3枚も要らなかったと思います。


 夕方も、天気予報を聞いたのですが、そのときは強風のことを言ってくれなかったような気がします。(ボーとしていたのかな?)これからは、もっと情報を先取りして、作業軽減を図らなければなりません。
 バラの棘が刺さっても、血が噴出してもちっとも痛くありませんし、何にも感じなくなります。
 大切なものを守ろうとして、幼い子供たちを守っていたときの気分を思い出しました。・・・でも、どんなときにそんな気持ちで子供たちを守ったかしら?病気のときだったかな?道に怖い犬が居たときだったかな?


 咲き出したネモフィラも、だんだん大株になってきていましたのに、先日は、葉っぱがかなりやられ泥を被って地面にペタッと倒れていました。風の通った痕が如実でした。


 それで、また起き上がってくれた小さな苗のネモフィラたちには、植木鉢を被せて回りました。大きな植木鉢は、ビニールで覆いをしました。


 真夜中の暴風の中で、紐を持ち、植木鉢を抱えて庭をウロウロと歩き回っている姿は、きっと気が触れた人が遊んでる光景だったに違いありません。
 画像奥の不織布巻き巻きは、チャイニーズローズのサイザゥツェンです。今回は、4重巻きの上、紐で縛ってあります。それから、瓶に植えているクレマチス、新芽が10cmほど伸びていました。被せているのは籾袋です。手前のは、50cmほどの駄温鉢で、チューリップや花菱草や金魚草が植わっています。


 その他のこの辺りの鉢類、玄関前のものたちは、離れに、玄関の中に、クマの小屋の中にすべて避難させました。腕まくりしてこれでもか、というほど大風と張り合いました。
 夜中、玄関の外灯を点けっ放しにして、2階のベッドから絶えずブルーシートのつるバラを監視していました。いつブルーシートが飛ばされるか心配でした。


 つるバラは、ブルーシートの一部が破れながらもどうにか無事だったのですが、その横の白い木香バラが、地面にひれ伏すように身体を大きく揺すられていました。樹高が4m程あるのですが、今までは被害がなかったため、ほとんどブッシュ状態に放任し、たいして結わえることもしていませんでした。


 手の施しようもないまま、朝になると、太さ3cmほどの枝が何本も絡まって前のめりに倒れ掛かっていました。太い2本の枝は、樹皮が破れて今にも折れそうに悲鳴を上げていました。


 起こして紐で結わえてやらないといけませんが、重すぎるので一人ではどうすることもできませんでした。清さん(裏のおじいさん)は、近頃元気をなくされているし、お向かいの有弘さんも体調が思わしくないし、お隣の直道くんは畑に出ているし・・・、それで、熊彦さんのところにお願いに行きました。


 熊彦さんは、うちの裏の畑を作られている60歳後半?の方です。寡黙な方なので、日頃から特別親しくお話をするような間柄でもないのですが、畑仕事をされているときはご挨拶をしたりお野菜をいただいたりしています。無農薬での野菜作りを見ていますと、とても丁寧で細やかです。けっこう、お互い心の中で会話をしているようなそんな気がします。


「すみません、厚かましいのですが、助けてください!」
「うん、わかった!」


 枝に紐を掛け、「今から起こすけん、脚立に乗ってそこに結びんしゃい!」「はい、今度は、これをその柱に結んで!」「どれ、後は私がしよう!」


 作業時間、10分!すごいです!やはり、自然とともに暮らされているので、身のこなし方が違います。ますます尊敬しちゃいました!周りに暮らす方たちも、みなさんそんな暮らしをされています。


 何事もなかったように涼しい顔をして帰って行かれましたが、後姿に手を合わせました。たくさんのつぼみをつけた木香バラが、シャキッと天を向いて立ち上がってくれたのが、ありがたくて、ありがたくて。


 庭を見回ると、木質化した60cm丈のローズマリーの地際部分の土が、直径20cmのすり鉢状にえぐれていました。庭の中央にある桂の木の3本組の竹の支柱も30cmほどの溝を作っていました。


 ガーデニングは楽しいですが、手を入れれば入れるほど守ることに必死になります。大雨が降っても、大風が吹いても、日照りが続いても管理が大変です。
 そんな思いをしながら、今日はまた育苗トレーに夏用の花の種を10数種類蒔きました。
コメント
ぽかぽかと暖かい、平和なあのお庭が、そんな災難に
遭っていたなんて、なんということことでしょう!
命がけで守ったんですね。お疲れ様でした。
怪我したんではありませんか?
夢中になると、突っ走ってしまうあなたに、時々心配させられます。
「明日、帰ります。」娘さんからの嬉しいメールが、
届く日が来ますよ。花いっぱいのお庭でゆっくり
できるとよいですね。
なぜ、人はこうもガーデニングに、夢中になってしまうのでしょうか?
我が家の半日陰のミニ花壇でさえもあっちこっ動かしては、
時間のたつのを忘れてしまいます。
私のは、幼い日の、ままごと遊びや砂遊びに似ている気がしますよ。
赤ちゃんのような花たちですから。




(うさこ 2010-03-23)
 うさこさん、こんばんは。

 「なぜ、人はこうもガーデニングに、夢中になってしまうのでしょうか?」
そうですよねえ。やはり、郷愁もあるのでしょうね。小さなお花だからではなく、遠い記憶に花のある風景があるのではないでしょうか?
「ままごと遊びや砂遊び」ええ、そんな気持ち、分かります。夢中になるって、我を忘れる時間でもありますよね。それに、どんな小さな空間でも、自分の庭は、自分だけの空間、お城ですものね。
(“野の花” 2010-03-23)
フーム と息をのんで読みました。本当に愛児を身体を張って護る母親そのものですね。素敵なよそのお庭を眺めながら通る時、いつも春の日差しに彩華やかな絵を鑑賞してる幸せ、しかみえませんでしたもの。

今日 久留米紅椿が知人宅で、胸を打つ美しさで、
鮮やかなくれないに白の斑が入って艶なる美でした。
歳を重ねると、道端の犬ふぐりに思わず微笑み、土筆に出会うとどきどきし、そして自分に無い妖艶な花にも、圧倒されます。全て新鮮で面白い今です。
(そら 2010-03-23)
 そらさま、こんばんは。

 日ごとに緑が鮮やかになり彩が増して、湧き上がり吹き下ろす大地のエネルギーを感じます。”生命”の漲る季節なのですね。

 相田みつをさんの言葉に、「花を見て 美しいと思う あなたの心が美しい」というのがありますよね。”全て新鮮で面白い”も、まさに、そらさんのお心が反映されているのでしょう。
 「一生感動 一生青春」で過ごしていきたいものですね。

 “野の花”にも、冬越しした赤いガーベラが咲き出しましたよ。そらさんの化身かな?
(“野の花” 2010-03-24)
いい言葉ありがとう!
一瞬感動、一瞬喜び、この連続が奥底からの感謝になり、名も無い花をいとおしく見れる自身にも感謝です。12時近くクロスビーのとろける声に今日も夢心地でベッドにもぐります。おやすみなさい
(そら 2010-03-24)
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