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東風吹かばにほひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ
夜10時頃、久し振りにクマの散歩に行き、雲のない満天の星を眺めながら田んぼに囲まれた農道を歩いていると、風が変わったことにハッとしました。ずっと北西からの風が多かったのですが、今夜はなんと東から吹いていました!立ち止まって身体の向きを変えながら、顔に当たる風を何度確かめても冷たいながらやっぱり東の風でした。「わあ〜!東風だあ!!」と心が躍りました!
東風(こち)吹かば・・・と、思わず早春の和歌を思い出しました。
ずっと昔から知っていた歌(学校で習った?)でしたが、この歳になって初めてこの歌の真意を理解することができたように思いました。
そうなんだ!東風が吹き始めるのはこの頃、梅の花が咲き始める頃なのだと。逆に、東風が吹き始めると梅が咲き出すんだと。
大宰府に左遷になった菅原道真が、都の梅に、「自分が居なくなっても春になったら忘れずに咲いて香りを届けておくれ!」と呼びかけたこの歌に、いまさらながら感動しています。悠久の時を経て歌い継がれてきただけあってすごい歌人だったのだなあと。
そして、東風が吹く記念日(というか、瞬間)に散歩に行けたことに感謝です!その後は、南西の風に変りました。 | |
今年は34年振りの厳冬だったとか、ほんとうに寒い冬でした。雪もよく降りました。雹も降りました。例年でしたら1月は春の庭の準備で大忙しのはずでしたが、庭が凍土と化し,毎日お昼になっても土がガチガチの状態で扱うことができずにいました。何年か振りに立派な霜柱も見ました。あちこちでツララも見ました。そういえば、今年の氷は分厚くて透明でした。急速冷凍だったんですねえ。
画像は、筧(カケヒ)から落ちた水滴が跳ねて周りの幼木にかかりそのまま凍てついたものです。まるで氷中花ならぬ氷中木。日向峠の中腹にある”わかさ農園”という、私がときどき仕事帰りにパンを買いに寄る庭での1月16日の風景です。積雪のため何度通行止めに遭ったことか。
古家のわが家は隙間風がすごくて、トイレに置いている温度計は、最低0度を記録しました。連日5度以下でした。昨秋から同居している娘たちは、アメリカでのセントラルヒーティングに慣らされていたので震え上がっていました。最初は、「冬は寒いのが当たり前!」と言って顰蹙を買っていた私でしたが、さすがにかわいそうになりました。(たくさんの防寒対策を施しました。)
2月になり、やっと寒さが緩んだ今日、温度計も8度になったね!と笑いました。きっと今まで以上に春の訪れに幸せを感じてくれることでしょう。
一人暮らしの気ままだった生活から一転、慣れない家族生活に振り回されてなかなか自分の時間を作り出せないでいました。半年間ものブログのブランクでしたが、これからはまた生活を立て直さねばと思っています。
クマの散歩は、専ら娘たちの日課となり、昼と夜にたっぷり、私が行っていたときよりも3倍近くの時間をかけてもらっています。賑やかな明るさを好むクマは、至福のときを過ごしています。
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