今年は、いつになく家庭菜園もそれなりに頑張っています。
毎年、葉物野菜の種を蒔くと、コオロギやオンブバッタ、カブラハバチという黒い青虫の形をした虫たちに悩まされます。
いずれも、双葉の頃の新芽が大好きであっという間に食べ尽くされてしまいます。
コオロギやオンブバッタがいち早く寄ってきますが、その難から逃れるとその後からカブラハバチの幼虫が大発生していきます。
カブラハバチというのは、漢字で書けば”蕪葉蜂”と書くのでしょうか、体長1cmくらいの小さな虫で、取ろうと手を伸ばすと、揺れた葉っぱの振動で丸まってコロコロと落ちてしまいます。
土の凸凹の間に転がったこの小さな虫は、捕獲するのがとても困難です。
無抵抗の抵抗がこの虫の武器です。
種を蒔くのは一般的に、まだ暑さの残る8月下旬から9月初旬です。
発芽したてを害虫にやられるのでいつも2度蒔き、3度蒔きをして失敗を重ねてきました。
3度蒔きをする頃はもう10月に入り、害虫は多少は少なくなるとはいえやはり絶えることはありません。
それに、何より、蒔き時が遅いと成長に影響を及ぼします。
白菜は、10月中に葉数が充実して株が大きく立ち上がっていないと、気温が下がってくるともう巻けません。
株を広げた青菜状態のままでとても白菜とは言えません。
今年は、白菜、キャベツ、カリフラワーは、発泡スチロールの箱巻きにして不織布でしっかり隙間のないように被ってみました。
丈が高くなってくると、箱の四隅に棒を立てて天井を高くしました。
培養土を買って新しい土に植えたというのに、それでも不思議に多少の食害に遭いました。
大根と蕪は、やはり不織布で畑にトンネルを作りました。
こちらは地植えですから、地中に生息している害虫の卵がもっと心配だったのですが、被害はほとんど出ませんでした。 |
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いつもいつも害虫に泣かされて、結局白菜は苗を買ってくる羽目になっていたのですが、何としても種から育てないと悔しいのです。
それに種からだと有り余る苗が作れます。
もちろん、農薬を使えば悩まなくてもいいのでしょうが、無農薬、有機栽培でなければ作っている意味がありません。
化学肥料は、見た目は立派な野菜に育ちますが、本来の軟らかさや甘さを台無しにしてしまいます。
土壌もダメにしてしまいます。
昨年も不織布をかけていたのですが、隙間があってやられました。
その前の年は、培養土が悪くて苗が生育不良となりました。
一番の原因は真面目にやっていなかったからというのが結論なのですが。
で、今年はやっとうまくいきました。
それなりに茂っています。
私にとって、白菜の栽培はほんとうに難しいものでした。
今までは土も耕さず、草も取らない、無肥料でと、自然農法まがい(実際は放置農法?)のことをやっていたのですが、自然農法は、刈り取った草をどんどん敷き詰めて堆肥状態にしていくんですね。
少々の草を置いてもホクホクの土地にはなりません。
自然農法は、けっこう手間が掛かります。 |
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ほんとうは、本格的自然農法といきたいのですが、時間的に余裕もありませんので今年はバーク堆肥をかなり鋤き込んで畝を作りました。
有機石灰、有機肥料も入れました。
(そのうち、自分でちゃんと堆肥から作ろうと思います。)
昨年、親戚からいただいた大根が、軟らかくて甘くて美味しかったのが感動的でした!
訊ねたら、堆肥をたくさん使ったと聞きました。
今年は、あんなに美味しい大根をぜひ作ろうとそのとき思いました。
カリフラワー、キャベツ、大根、蕪の生育もどうやら順調です。
他に人参、葱3類(ワケギ、大葱、小葱)、ニラ、ブロッコリー、ごぼう、パセリ、ほうれん草などがあります。
菜の花、からし菜は、昨年のこぼれ種が発芽して野菜の周りを被っています。
青虫やヨトウムシはいますが、時々気を付けていれば幼苗の頃の被害に比べればなんてことありません。
ほうれん草、人参の種蒔きも苦手で、これも毎年失敗ばかりしています。
発芽させるのが難しくて、毎日土を乾かさないように水やりを怠らないのですが、相変わらず2度目を蒔かないと苗が揃いません。
やはり、種を2日ほど水に浸して発芽を促してから蒔くのが手っ取り早いのかもしれません。 |
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この畑は、ありがたいことに近所の方から無償でお借りしているものですが、私が使わせていただいているのは40坪くらいです。自宅のすぐ前にあります。
自宅裏の畑にまで猪が出て、ご近所の方たちは電気柵を張るなどされていますが、私がお借りしている畑は幸い県道沿いですので、まだ被害に遭ったことがありません。夜中でもトラックが走っていますのできっと近寄れないのでしょう。
だんだん寒くなってきたので気になっているのですが、今月中には、そら豆、スナックエンドウ、グリーンピースも蒔かなければと思っています。
でも、12月に蒔いたこともありますし、ひどいときには1月になったこともありましたが、
ちゃんと出来るのは出来ます。
何も植わっていない場所が、豆類の予定地です。
蕪は一番最初に出来て、もう先月から食べ始めていますが、美味しい!美味しい!
今日、少し大きくなった大根を待ちきれずに抜いてみました。
まだ直径7cmくらいの小さなものでしたが、軟らかくて、煮物にしようと火にかけたら5分もせずに煮えました。
口の中に入れるととろけて甘さが広がりました。
12月になって霜が降りると冬野菜の軟らかさと甘さが本格的になります。
寒さには、家族で囲む温かな鍋が一番ですね。
白菜の収穫が待ち遠しいです。
初めて種から育てることが出来た白菜です♫
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